新聞折込広告やスーパーの店頭に「大安売り商品」が積まれると結構な人だかりができます。
以前、大安売りの品数が少なくなり、

ちょっと!それ私が今購入しようとしていたものよ。
あなた並んでないでしょ。

何言っているの!私はここにずっと並んでたわ。
私の方が先に来ていたのよ!
今にも喧嘩が始まりそうな、こんな風景にも偶然遭遇したことがあります。
と実感した瞬間でした。
こんな風景を見るたびに、僕は、
と思います。
今回は、節約を考えたり、経済的な豊かさを求めるのであれば、絶対に安売り時のまとめ買いをしてはいけない理由を解説します。
安売り時にまとめ買いをしておくメリット
「安売り時のまとめ買い」は反対という立場ですが、メリットがあることも十分承知です。
- 通常より安く買える(出費が少し抑えられる)。
- まとめて買っておけば、買いに行く手間・費用(ガソリン代など)が省ける。
- 何か災害などがあった時に便利。
もちろん、この様なメリットが目立つ「まとめ買い」ができるのであれば、「まとめ買い」をする価値が高いのですが、多くの方は、まとめ買いのメリットを生かすことができません。
偉そうに話をしていますが、もちろん私も、まとめ買いのメリットを活かすことができていません。
どういうことか?まとめ買いのデメリットを見ると良く分かります。
安売り時のまとめ買いのデメリットとは?
安売り時のまとめ買いのデメリットは個人差が大きいですが、
このパターンに該当する人が結構、たくさん思い浮かぶはずです。
なぜ、安いものを購入したのに家計がより厳しくなってしまうのでしょう。
重複して商品を購入してしまう。
例えば、お気に入りのシャンプーがかなり安くで販売されるとなれば、まとめ買いをしよう!と考える人が出てきて当然です。
また、数ヶ月もすれば別の商品が大安売りされることもあります。

あっ!缶詰がすごく安い!
何かあった時に便利だから買っておこう!
こうして、だんだんとものが増えていき、「まだまだあったのに買ってしまった!」ということが起きてしまうものです。
僕の家の場合でいうと、コストコに妻が行った際に、トイレットペーパーをよく買ってきます。
コストコのトイレットペーパーはかなりたくさん入っているので、簡単にはなくなりません。
結局、天井収納にいまだに眠っています。
保管場所・在庫管理の難しさと小さなトラブルの発生
まとめ買いの重複を防ぐには、徹底して整理整頓をする必要があり、在庫がどのくらいあるのか把握しておかないと、適切な買い物をすることはできません。
家がそれなりに大きく、かなりの収納量があれば問題ありませんが、物が増えるということは、居住スペースが削られることになります。
整理整頓をするのに時間がとられ、物のために家賃を払うということにもなります。

この前、まとめ買いした缶詰はどこにいった?

缶詰は知らんよ。
どこかに自分で片付けたんじゃない?

私は、ここに片付けたはずよ。
この前、この棚の整理をしていたでしょ!
こうした、ちょっとしたトラブルの様な起きてしまいます。
結局、缶詰を探すのに結構、時間を取られてしまうものです。
あなたもこの様なことはこれまでも経験したことがあるはずです。
ものがないことに対して不安を感じるようになる。
使いたいなぁ…と思った時に、すぐに必要なものを取り出せるという環境はありがたいです。
ただし、注意したいのは、
というのが大きな問題点です。
例えば、徒歩や自転車で生活をしていた高校生が卒業をして、バイクや自動車に乗る様になると、もうバイクや自動車がない生活が考えられないのと似た状況になります。
まとめ買いをする親に育てられた子は、まとめ買いをする傾向が強くなります。
僕の場合は、冷蔵庫がほぼ空っぽの状態の方が嬉しいくらいですが、「冷蔵庫を開ければ何かつまむものがある」という暮らしをしてきた人からすると、空の冷蔵庫は不安に感じる様です。
【最大のデメリット】安売り時のまとめ買いのは計画が立てにくいこと
安売り時のまとめ買いは、金額だけに目が行きがちです。
しかも、「お一人様5個まで」という様な限定があると、ついつい5個買ってしまうという方も多いと思います。
今日は缶詰を例に話をしていますが、
- 缶詰は本当に5こ必要か?
- その5個はどの様なタイミングで使うのか?
ということまで考える必要があるということです。
このことまで考えて、まとめ買いをしないと、本当に必要なものや大切なものをいただいた時に片付けるスペースがなくなってしまいます。
我が家の場合、こんなことがありました。

知り合いの人が、来週、すごいいいお肉を送ってあげるって連絡あったの。3kgほどあるそうよ。

でも、冷凍庫結構いっぱいじゃない?

だから、今日から冷凍していたものの処分祭!
みんなでどんどん食べよ!
まぁ、楽しい発想ですが、「出費を抑える・お得に買い物をする」という視点から見れば、本当に必要なものが冷凍庫に詰まっていたのかなぁ…と思う訳です。
缶詰も我が家では、滅多に食べることはありませんから、必要な時に、必要な分だけを買うというスタイルで十分です。
何より、
ようになってしまいます。
例えば、
- 無計画にチョコレートをたくさん買った場合
- チョコレートが欲しくてわざわざ買いに行った場合
どの様な気持ちで食べるかを考えて見るとよく分かります。
まとめに変えて アメリカの文化と日本の文化を比較してみる
世間一般には、いろいろな面でアメリカが最先端を走っているという風にみられます。
もちろん、WindowsやMac、テスラなど話題になる技術はアメリカのものが多いですが、文化的なレベルの高さは、日本が世界でトップだと思っています。
もちろん、日本にもたくさんの課題がありますが、
- 財布を落としても返ってくる可能性が高い。
- 「いただきます」という挨拶がある(英語にはない)。
- 自分だけが良いという状態よりみんなが良い状態を好む(一般の方々)。
こうした文化があるのは、日本には
習慣が、暮らしの中で培われてきたためだと思っています。
そして、私が知っている範囲にはなりますが、事業を成功させた経営者の方々は決して、安いからという理由で、多くのものを買われることはしません。
どちらかというと、「ケチ」と感じるくらい普段は質素ですが、必要なものには、お金を惜しみなく使われています。
先日もお会いした経営者の方は、
この財布は、若い頃から使っていて、もう40年目になるんだ。いいものを持てば、大事にしようって思うのは当然だけど、ものを大切にしている人っていうのも魅力的だと思うんだ。今は、ネットで最安値を調べることができるけれど、大事なものは敢えてそこにお金を使ってみるって大切なんだ。
こんな話をしてくれました。
いつも思うことですが、目先のメリット・お得感だけで物事を見るのではなくて、長い目・歴史的な視点も踏まえて、物事をみたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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