数学的に物事を考えるのが好きなマスオです。
FXトレードを勉強すれば、必ずフィボナッチという言葉に出会います。
で、このフィボナッチといえば、数学を少し専門的に勉強したことがある人なら、フィボナッチ数列というものを思い出すはずです。
FXの勉強をしていて、初めてフィボナッチという言葉に出会った時は、こんな疑問をもったものです。
ところが、FXで勝ち続けるには、フィボナッチの基本的な考え方と使い方を知っておくべきです。
フィボナッチの基本的な使い方を知るだけでも、
- エントリーした時の安心感
- トレードの勝率
がグンっと変わりますので、ぜひ、マスターしていきましょう。
名前はヘンテコですが、フィボナッチの性質や使い方はとても単純です。
5〜10分もあれば十分に理解することができます。
フィボナッチとはどの様なものなのか?

この中にもフィボナッチ数が隠されている
自然界のルールに従って、数を並べたものをフィボナッチ数列といいます。
だと思っています。
これについて簡単に解説します。
最も有名なものが「うさぎの問題」というものです。
- ウサギの夫婦は、毎月1ペア(2羽)のウサギを産む
- ウサギを産むのは、生後2ヶ月後から
このルールに従って、ウサギのペア数を数えていきます。
経過時間 | 生後1ヶ月 | 生後2ヶ月 | 生後3ヶ月 | 合計 |
0ヶ月 | 1 | 0 | 0 | 1 |
1ヶ月 | 0 | 1 | 0 | 1 |
2ヶ月 | 1 | 0 | 1 | 2 |
3ヶ月 | 1 | 1 | 1 | 3 |
4ヶ月 | 2 | 1 | 2 | 5 |
5ヶ月 | 3 | 2 | 3 | 8 |
この様にウサギのペアはどんどん増えていきます。
この数の並びのルールにあなたは気付いたでしょうか。
上の?の部分を求めるには、
これは、植物が発芽して葉が増えていく様子とも言われることがあります。
全ての植物が、この数の通り葉が増えて行くわけではありませんが、概ね、葉の増えかたはこの様なイメージと近いという感覚は理解できるはずです。
で、この数の並びを次のように順に計算をしていきます。
- 2÷1=2
- 3÷2=1.5
- 5÷3=1.66…
- 8÷5=1.6
まだまだ、数を大きくして行く必要はありますが、次第に1.618…に収束していきます。
これが黄金比と呼ばれるもので、様々なところで見ることができます。

フィボナッチ数列と黄金比の簡単な話【FX初心者向け】
建造物の発想の根源は、当然自然界なので、自然の中にもたくさん、1.618…という数を見ることができます。
例えば、昆虫の頭の大きさと胴体の比も1:1.618となっています。
まだまだ、奥深い話はありますが、FXトレードで勝つためには、
というくらいの理解で十分です。
チャートは人の心理から作られていくもの…とよく言われます。
当然、人の心理は自然減少なので、フィボナッチ数が意識されるチャートパターンが出るのではないか?と考えることもできそうです。
早速、チャート上にフィボナッチが意識されることがあるのか確かめてみましょう。
FXチャート上にフィボナッチは存在するのだろうか?

この中にもフィボナッチ数が隠されている
先ほど、具体的に挙げた次の数をルールに従って割り算をしていきます。
フィボナッチ61.8%とは?
- 2÷3=0.666
- 3÷5=0.6
- 5÷8=0.625
- 8÷13=0.615
だんだんと0.618=61.8%に収束していきます。
つまり、チャート上に現れた波の大きさの61.8%は意識されると考えられます。
これはドル円の1H足チャートですが、綺麗に意識されていることが分かります。

フィボナッチ61.8%が意識されている事例(FX初心者向け)
綺麗に意識されているところは他にもたくさんあります。
フィボナッチ38.2%とは?
今度は、上の数を一つ飛ばしで、割り算を行っていきます。
- 2÷5=0.4
- 3÷8=0.375
- 5÷13=0.384
- 8÷21=0.380
だんだんと0.382=38.2%に収束していきます。
つまり、チャート上に現れた波の大きさの38.2%は意識されると考えられます。
先ほどと同じように、チャート上で見てみましょう。

フィボナッチ38.2%が意識されている事例(FX初心者向け)
61.8%も38.2%も意識されてこの様に、レジスタンスやサポートになる場合は、かなり様々なところで見られます。
MT4でフィボナッチに関連するツールの使い方
MT4には、上記のスクショの様なフィボナッチツールが最初から準備されています。
そのツールの使い方と、エントリーの参考になる様な話を動画で行っています。
まとめ
この様にみると、フィボナッチはエントリーの一つの根拠として十分使えそうです。
ただ、フィボナッチだけでは、エントリーの根拠としては不十分なので、水平線や移動平均線、トレンドラインなどと合わせて活用することを推奨します。
- フィボナッチ数列は自然界の至るところで見ることができる。
- 一つの波の38.2%と61.8%の所で意識されることが多い(実際のトレードでは、僕はゾーンとして認識しています)。
最後までお読みいただきありがとうございます。
FXは短期間で大きな利益を挙げることも可能ですが、コツコツが本当に最強です。
約10年間、相場と付き合い、たくさんのトレーダーを見てそう感じます。
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