「働き方改革法案」という言葉を聞く機会が増えてきました。
では、この「働き方改革法案」が施工されると、どんな社会になるのでしょうか。
そして、この変化に備えて、あなたができることは何か?考えてみたいと思います。

だいたい、こういう話って難しい言葉が並ぶだけで、結局どうしたらいいのか分からないことばかりよ!

確かにその気持ちもよくわかるよ。
だから、できるだけ簡単に説明するよ。
公務員の裏側も交えてながらね。
結論は
- お金が必要なら自分で稼げ!
- でも、お金はたくさん必要じゃない社会にもなる!
少し矛盾するようですが、高い生活水準を維持したいのなら、自分でどんどん稼いでくれ!でも、なんとか暮らしていける…という水準でいいのであれば、ゆったりと過ごすのも1つ。
そんな風に、僕はこの働き方改革法案を見ていますが、日本の社会としては、さらに二極化を進める法になるような気がしています(二極化を避けるという建前にはなっていますが)。
働き方改革法案ってなぜ誕生したの?
法案が作られる大前提
社会は時代とともにどんどん変化していきます。
変化するということは、問題が発生しやすくなります。
そして、その問題を改善するために、法が作られます。
例えば、
当たり前のことかもしれませんが、今回の「働き方改革法案」が出たということは、社会的に働き方に問題があるということです。

そりゃそうっす!
遅くまで残業しても残業代は出ないし、仕事は増える一方っす!

それは社長さん酷いねぇ…
でも、教員の世界も同じようなものでしたね。
じゃあ、もっと広い目でみると何が問題なんだろう?
人口が減少するから、労働力が減ることは確実!
日本はこれから、世界が注目するほどの大きな人口減少を迎えます。
これらか20年で、四国に住んでいる方が全員いなくなるくらいの規模の人口減少です。
こんな風に、大きな仕事をしたいけれども、手伝ってくれる人が少ないという事が起きてしまいます。
これでは、国際的に見ると非常にマズい状態ということで、政府が改革に乗り出したのです。
働き方改革法案の中身ってどんなもの?
この「労働力の不足」を解決するには、次の3点が考えられます。
- 出生率を高めて人口を増加させる
- 働ける人を増やす(主婦や高齢者も働ける環境作り)
- 一人あたりの生産性を高める
これらについてもう少し詳しく見ていきましょう。
出生率を高めて人口を増加させる
人口を増加させるにはどうすればいいのか?
これができれば苦労はないのですが、歴史を見るとフランスは人口減少の問題を乗り越えた国の一つです。
ただ、この時のフランスの政策と日本の政策を比較すると、大きなギャップがありますから、残念ながら、この先、人口が増加する見込みはなさそうです。
フランス少子化問題の政策についてはこちらを参照してください。

働ける人を増やす
働ける年齢層を広げると労働力を増やすことができます。
この波は、とっくにやってきていて、2019年現在、60歳で退職をして第二の人生を気楽に楽しんでいるという方を滅多に見かけません。
近所の方も、もうすぐ70歳を迎えられますが、バリバリフルタイムで働かれています。
また、女性も専業主婦という方はかなり減少してきました。
一人あたりの生産性を高める
1日に100個の商品を作ることができる人が、200個の商品を作ることができれば、労働力は大きく向上したことになります。
これは、ある程度のことは機械化することで、生産性は向上しそうですが、サラリーマンの方は嫌な予感もするのではないでしょうか。

ますます仕事が詰め込まれるってこと?
期限に間に合わないのなら、家にもって帰ってしろ!とか…
もちろん、僕はフリーで仕事をしていますが、学校教員の時を思い出しながら、熱血リーマンくんの様なことを思いました。
では、働き方改革法案で、一人当たりの生産性を高めるとは?どういう考え方なのでしょうか。
一人あたりの生産性を高めるには?
2016年に安倍総理はこう言っています。
「猛烈社員という考え方自体が否定される日本にしたい」

でも、猛烈社員じゃないと生産性が高くならないじゃないの?
わたしなんか、涼しい顔に見えるからっていう理由で、頑張っていないように言われるのよ。
この背景には、
- 多くの労働者が長時間労働をしている。
- 過労死や精神的ストレスを抱え、病気または自殺に追い込まれてしまう人が後を絶たない。
というものがあるためです。
病気や自殺に追い込まれてしまう方が増えれば、労働力はますます低下してしまいます。
では、長時間労働をせずに、精神的なストレスを抱えずに、一人あたりの生産性を高めることができるのでしょうか?
働き方改革の注目ポイントの1つ!残業時間の制限
一人あたりの労働生産性を高めることは、かなり困難なことです。
ところが、労働者の過労死や精神的ストレスを軽減させて、大きな損失(病気・自殺)を避けることは、労働時間を制限することで、達成しやすくなりそうです。
一応、これまでも法律では残業時間が定められていましたが、実質は、雇用主と労働者の合意があれば、無制限に働くことができました。
これが、大きな損失のリスクになるという考えなのでしょう。
働き方改革法案で、残業時間は制限されることになってしまいます。
これは、労働者にとっては大打撃ということになりそうです。
表面的には、労働者にとって優しい法律に見えますが、実際には次の様なことが日常化するようになると思います。
公務員の世界でも労働時間の改ざんは当然!
残念ながら、教員の世界にも「過労死」がありました。
公の機関ですから、こうした問題があると、当然、今後の対策が社会からも求められます。
そこで、教育委員会は、教員の残業時間を調査することにしたのですが…

しぶやん!
今月はトータルの残業時間が多いから、報告書の時間は、少し削っておいてくれるか?

毎日1時間ずつくらい削って再提出しますね。
ほんま、無駄な仕事ですよね。

そうやで!
でも、大きく時間オーバーしている職員がいたら、ワシが委員会に呼び出されて、そこでまた時間をロスすることになるんや。
協力してくれるやろ。

ええ、エクセルの数字を適当に小さくするだけですからね。
3分もあれば終わりますよ。
校長先生にもお世話になっていたし、残業時間の報告の問題で、校長先生の時間が奪われるのももったいないので、かなりの量の改ざんをしました。
もちろん、周りの職員もこうして労働時間の改ざんをしていました。
でないと、時間超過が目立つと校長先生をはじめ、本人も「面倒な指導が入る」ためです。
結局、家に持ち帰って仕事をするのも当たり前の風潮が出来上がりました。
パワハラが問題!などと言われていますが、大きな組織にいるとやはり、存在の見えない圧力のようなものを感じたものです。
働き方改革によって労働時間と収入はどうなるのか?
法的には、残業時間1ヶ月100時間以内ということになりますが、果たしてこれが徹底されるでしょうか。
きっと、
ということは、教員の先ほどの例をみても予想できそうです。
実は、地方の飲食店を経営されている方はこんな話をされていました。
地方都市の中小企業で働いている方は、残業代があるからこそ、呑みに行くことができたでしょうが、残業代があてにできなくなりそうです。
そうなると、お客様もきっと激減してしまいます。ですから、私は早めに撤退することにしました。
法で得をする人もいる一方で、損をする人がいるのも世の常ですね。
長年、地域の人に愛され、様々な業種の方の話を聴き続けて来られた店主の重たい言葉でした。
もちろん、今はスマホさえあれば、誰かとコミュニケーションがとれる時代ですから、節約をすれば、残業代があてにできなくてもまぁまぁ楽しく生活をすることはできるかもしれません。
ただ、そうしてひっそりと生きていくのは、嫌だ!というのであれば、何かしら行動をすることはとても重要になります。
働き方改革などの社会変化にも対応するための行動とは?
歴史をみると簡単に分かりますが、制度が変わって崩れてしまうものと、全く崩れないものがあります。
例えば、「誰かが喜ぶことをし続けたら、必ず返ってくる…」
科学的な根拠がある話ではありませんが、昔からずっと言われ続けている言葉です。
制度によってこの法則のようなものが変わってしまったこともありません。
と、いうことはこれらを実践しておくことが大切です。

そんな偽善者みたいな事を言って…。
何かメリットでもあるの?

じゃあ、反対に何も提供しない人のことを信じて、応援しよう!
って思える?
時代の大きな変わり目や制度が大きく変わる時って、そんな法案は絶対に問題だ!って手を挙げたくなるのですが、そんな事を言っていう暇があれば、ゴミを一つでも拾えば、どこかで誰かが喜んでくれるのです。
何か一歩を踏み出すヒントはこの動画にガッツリと詰まっています。
外で何かするのが恥ずかしいのなら、家でブログを書き続けることだってできます。
家事を率先してすれば、家族が喜んでくれます。
そんなことをしても、今までの残業代にならないじゃないか!という声も聞こえそうですが、誰かが喜ぶこと続けた方が、気持ちの良いお金の循環を感じることができます。
それから、お金のことを考えて、お金に変えるのは、そんなに大変なことじゃありませんが、近年、多くの人が簡単に稼ぐ!方法を、必死に探している様に感じます。
ちなみに、僕は自分の仕事をこうして増やしています。
僕がこのブログで、無料のFXの自動売買ツールを配布しているのは、もちろん、上手に付き合っていただき大きな利益を得てもらうのもいいのですが、小さな額を少しずつ増やしていきながら、ちょっとした余裕を作って欲しいからです。
少しでも余裕があれば、誰かが喜ぶ情報発信に力を入れることもできるでしょう。
将来の自分や家族のために学ぶ時間だって確保しやすくなります。
制度が大きく変わりそう時に、普遍的なものに注目する余裕をもって欲しいのです。
まとめ 働き方改革法案を目の前にして今できること!
働き方改革法案の中でも、もっとも身近な部分に絞って紹介しました。
- 人口が減るということは労働力は激減してしまう。
- 労働力不足を補うために、一人あたりの生産性を高めることは重要。
- 一人あたりの生産性を高めるのは難しいが、大きなリスクを避ける制度は作ることができる。
- 現実は、労働時間は減らず、収入が減ることが予想される。
- 問題を回避したいのなら、誰かの役に立つことをやる所から始めよう。
こんな長い話を最後まで読んでくれてありがとうございます。
とは、言っても、誰かの為に尽くすって自分との戦いでもあります。
いまだに、こんな事をして何になる!なんて思う自分も出てくるものです。
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