【FXの基本の基】政策金利とは?小学生でも十分理解できる解説

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しぶやん

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

FXに限らず、株式投資、不動産投資、貴金属への投資、暗号通貨への投資…何に投資をするのにも「政策金利」について、理解しておくことは必要です。

投資場面に限らず、住宅ローンの金利は変動にしておく時期なのか? 固定にしておく時期なのか?を見極める材料にもなります。

実は、僕たちの生活と政策金利は非常に深い関わりがあるにも関わらず、義務教育でしっかりと触れられることがないことに、教員時代から大きな疑問を感じていました。

ですから、僕のクラスの子ども達には、ガッツリ政策金利について授業を行っていました。

そんな経験も踏まえ、今回は

政策金利とは?どんな時に変動するのか?小学生にも分かるように解説

していきます。

「これから投資をしていきたい」という方は、ぜひ、参考にしてください。

 

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政策金利(公定歩合)とは何か?

政策金利とは、中央銀行が、一般の銀行に融資するときの金利

のことです。

ひと昔前なら公定歩合と読んでいました。

と言っても、「中央銀行」って何?ということになります。

日本の中央銀行は、「日本銀行」であり、みずほ銀行UFJ銀行の様に僕たちが日本銀行に預金をすることはできません。

一般的な銀行と全く違った役割を担っているためです。

日頃何気なく使っている紙幣は、「日本銀行券」であり、紙幣(お札)を発行しているところが日本銀行です。

JRの電車を利用するには、JRが発行する切符を購入しないといけないのと同じで、日本で買い物をしようと思えば、日本銀行が発行する切符を手にいれないといけないというイメージです。

そして、日本銀行のお客様は、一般的な銀行であって、僕たちではありません。

上の図の様に、日本銀行は、一般的な銀行にお金を貸し出す量を金利で調整しています。

ここでは、分かりやすい利率で図を書きましたが、一般的な銀行は、政策金利以上の貸付利率で、一般的な人にお金を貸さないと、利益が出せません。

余談になりますが、日本銀行は上場していて株を購入することは可能です。

 

政策金利(公定歩合)の利率を高くしないといけない時

中央銀行は、一般の銀行にお金を貸す役割、つまり、市場にお金を流通させる出発点という役割をしています。

では、政策金利(一般の銀行にお金を貸す時の利率)が高ければ、どうなるでしょうか。

政策金利が高いとお金の流動性は低くなりやすい

政策金利が高いとお金の流動性は低くなりやすい

極端ですが、政策金利が上の図のように高ければ、お金を借りたいとは思わないでしょう。

つまり、

お金が市場に出る量が減る

ということがおきます。

お金の動きを意図的に制限しても、経済が回るということは、「景気がある程度良い状態」であるということが分かります。

 

政策金利(公定歩合)の利率を低くしないといけない時

反対に、政策金利が低ければどうでしょうか。

一般的な銀行はお金を借りても辛くありません。

つまり、一般的な銀行は、とてもお安くお金を仕入れることができるので、安い利率で貸し付けることができます

政策金利が低いとお金の流動性が高くなることが期待できる

政策金利が低いとお金の流動性が高くなることが期待できる

こうすることで、お金の流動性が高くなることが期待できます。

要するに、景気が悪く、お金の流動性が悪いなぁ…という時に政策金利は下げられます。

2021年8月現在、コロナの影響もあり、経済は停滞しやすい状態にあります。

実際の政策金利を見なくても「しばらくは政策金利は低いだろうなぁ」と思えれば、バッチリです。

実際には、お金の流れが悪い状態が続いていて、2015年から日本の政策金利はマイナスになっています。そのため、住宅ローンの金利も相当安い状態が続いています。これは嬉しいことですが、預金をしても利息はごくわずかしか貰えないという悲しい側面もあります。

 

FX(為替取引)に政策金利を生かす基本的な考え方

政策金利は、お金の流動性をコントロールする役割を果たしていることが分かったと思います。

2021年8月現在の主要国の政策金利は次の通りです。

日本(JPY) ー0.10%
アメリカ(USD) 0.25%
欧州(EUR) 0.00%
イギリス(GBP) 0.10%
オーストラリア(AUD) 0.10%
中国(CNH) 4.35%
トルコ(TRY) 19.0%
OLちゃん
OLちゃん

トルコの19.0%って凄すぎるー!

政策金利だけをみて、お金を増やす方法を考えるのであれば、日本でお金を借り、トルコにお金を預ければどんどん増えていくということになります。

FXトレードで言えば、TRY/JPYで買いポジションをもって、放置しておけば良いということになります。

では、世界中がコロナで苦しんでいる時に、トルコだけ異常に景気がよく、政策金利が特別な状態になっているという訳ではありません。

なぜ、トルコの政策金利が特別高いのか? この政策金利差を用いてどの様にお金を増やすのかについて、詳しくは後日紹介します。

 

ただ、トルコの様に特別な状態を除けば、政策金利の高い国の通貨の方が買われやすい(通貨の価値が高くなりやすい)という傾向があります。

ただし、これは長期的な視点で見た時の傾向であって、通貨の価値は、【FXの基本の基】為替ってなぜ刻々と変動するの?で紹介している通り、様々な要因が複雑に絡み合って、変動するので注意が必要です。

 

まとめ 政策金利の影響はかなり大きい

政策金利がお金の流動性をコントロールするのに、とても重要な役割を果たしていることが分かったと思います。

その為、様々な国の政策金利は、多くの人が注目をしています。

もちろん、1%にも満たない小さな数字の変動でも、市場に与える影響は強烈なものがあるために、利上げ・利下げはとても慎重に、また、段階的に行われるのが通常です。

2021年8月現在の状況で言えば、コロナの影響もあり、世界的に低金利の状況が続いています。

どの段階で政策金利が引き上げられるのかは、未定ですが、今後利上げが行われるような報道があると、相場の流れが大きく変わる可能性も十分考えられます。

 

アメリカでは、「そろそろ利上げを視野にいれよう」という話も出てきており、利上げを行う前にテーパリングの開始が年内ではないか?とも見方も出てきています。テーパリングについて詳しくは、【テーパリングとは?】市場への影響が出る時期とは?をお読みください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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