お金に余裕がないと、不安になることもあります。
だから、一生懸命働いて、コツコツ貯金もしながら生活をしていきます。
ところが、銀行に貯金をすればするほど、貧しくなるという考え方もあります。

そんなの信じられないよ。
今、1000万円貯金がある人と30万円の貯金がある人では、1000万円ある人の方がお金持ちじゃない!
確かにその通り!
けれども、長い目で見るとせっかく1000万円も貯めたのに…
あぁ、もったいないことをしたなぁって思うことになるから、その理由を解説していくね。
この記事を読むとあなたはこうなる!
- お金持ちへの第一歩が見える
- 世の中の経済の動きに関心がもてる
- お金持ちの公式 (収入ー支出)×運用利回り の運用利回りの大切さが身に染みる
- 多くの人がなかなか豊かになれない理由が分かる
なかなか余裕ができないカラクリ!貯金をするほど貧しくなる理由
もちろん、お金持ちになるために爆発的な収入アップを目指すのも一つの方法ですが、ここでは、僕たち凡人がコツコツ貯金をして豊かになることを目指して話を進めていきましょう。
東京ディズニーランドのチケット価格の推移を知ろう!
東京ディズニーランドがオープンしたのが、1983年。
それから、現在までの1dayパスの価格の推移を見ていきましょう。

東京ディズニーランドの1Dayパスの価格の推移
1983年にオープンした東京ディズニーランドの1Dayパスは3900円でスタート!
そしてみるみる価格があがり、東京ディズニーランド誕生35周年を迎えた時の価格は、なんと7400円!
もちろん、この間に消費税導入や消費税増税もありました。
アトラクションも増えて行き、膨大な設備投資も行われていきましたが、たったの35年で1dayパスの価格は2倍になっています。
これだけ価格が上昇している理由の一つに、物価の上昇も含まれています。

じゃあ、街の定食屋さんで、30年間価格を変更していないってお店もあるけど、それって凄いことじゃないの?
基本給の歴史を見てみよう!
じゃあ、この約20年間で、僕たちの平均年収がどの様に変化していったのか見てみましょう。

平均年収の推移・国税庁 民間給与実態統計調査結果より
リーマンショックの関係もあって、全体に残念ながら下がり傾向になっています。
僕も公務員だった頃は、この煽りを受けて給料が数パーセントカットされていました。
短い目で見ると、僕たちの収入は減少傾向にありますが、長期的な目でみると、大きく上昇しています。
ディズニーランドがオープンした年の大卒の方の初任給は132,000円、2012年の大卒の方の初任給は201,800円ですから、約1.5倍に増えています。

長い目でみたら収入は増えているってことね。
でも、ここの所は景気が悪いってことね。

収入が増えた分、物価もちゃんと上昇しているってところがポイント!
1970年の乗用車(1500cc)の平均価格は65万円くらいだったんだ。
つまり、収入が増えても、物価が上昇すると、あれっ?収入が増えたのに全然余裕がない!ってことが起きてしまうのです。
物価上昇率と銀行に預けた時の利回りの関係
選挙が行われるシーズンになると、「景気の回復!」「みなさんの収入の増加!」などという言葉をたくさん耳にします。
そして、総理も「物価の上昇2%!」などと言います。
つまり、政府としても経済活動が活発に行われるように物価が2%上昇するように政策を考えていきたいと言うわけです。
昨年(2018年)の物価上昇率は、前年と比べて1%の上昇でした。

たったの1%の上昇だったら気付かないかもしれないね。

ところが、これから10年間、1%上昇をし続けたら物価はすごいことになるんだ。
もちろん、未来のことは誰にも分からないけれど、「物価上昇率がとても低かった」と言われる1%を基準にして考えてみても、10年後には現在100万円だったものが、110万4000円にもなってしまうということです。
ところが、現在、銀行の普通口座に預金をしても年利0.001%の利息しかつきません。
これがとても怖いところ…
では、仮に500万円を口座に入れて、10年間寝かせたらどうなるのか計算してみましょう。
(現在の預金利息・物価上昇率で計算をしています)
預金 | 物価 | |
現在 | 500万円 | 500万円 |
10年後 | 500万0500円 | 552万3000円 |
500万円もっていたからと言って、10年後に現在500万円のものが購入できるとは限らないってことになります。
残念なことに、約50万円も不足してしまう…。
お金持ちになることを意識するなら…

もちろん、銀行に貯金をするってことは大切です。
僕も銀行に貯金もしていますが、物価も密かに上がっていくことは忘れてはいけないんだ。

じゃあ、どうしたらいいの?
この一向にお金が増えない地獄を抜け出すために…
銀行に預け続けても、その価値は時間とともに下がっていく傾向が強いのです。
では、物価の上昇率がとても好調になれば、それ以上に銀行が利息をつけてくれるのでしょうか?
この地獄のスパイラルを少しでも軽減させる方法の一部を紹介します。
自分で事業をしている人は、単価を上げていく
自分で事業を行い、自分の商品・サービスがあると言う方は、単価を上昇させていくことも常に考えておきたいものです。
毎年単価を上げるというのは、心苦しい…と思われるかもしれません。
そんな場合は、3年、5年を目安に単価を見直すという形でもいいと思います。
また、自己投資(勉強)を惜しみなくやり続け、自分の価値を高めることで、単価はどんどん上げることができます。

こんなことを言っておきながら、
ベラボーな高額塾や投資案件、コンサルは大嫌いです。
しっかり稼いでいるからこそ、良心的な価格で提供したいものです。
超リスクを抑えて、株・FXなどの投資にチャレンジする。
株やFXは、投資の代表格です。
少ない資金でもスタートできるのが、僕たち凡人にとっても魅力です。
ただし、これにより利益があるということは、失敗した際には損失も出るということは忘れてはいけません。
FXでは、誰でも1日に1万円ほど利益をあげることも可能ですが、利益をあげ続けて、損失から守るというところまで考える必要があります。
(僕は過去に大失敗もやらかしました)
海外で積立をすることも視野にいれる
銀行や証券会社から外貨預金を進められたという方も多いと思います。
海外には、政策金利が非常に高い国(トルコ・メキシコなど)がありますから、そこに積立をしていけば、物価上昇率よりもはるかに高い利回りが実現します。
ここで、飛びつきたいところなのですが、なぜ、銀行や証券会社の人はこんな案件を進めてくれるのでしょうか。
実は、手数料が得られるのが彼らの大きなメリットなのです。
もちろん、そうしたことを承知の上で、契約をし、積み立てていくのであれば問題はありません。
ただ、海外の政策金利を自分で上手に活用する方法もあります。
自分で手続きをし、管理をするのですから、当然、手数料はとても安価になります。
もちろん支出を抑えることは忘れてはならない
支出をおさえることは、なにか新しく副業をして収入を得るよりも遥かに簡単で、今日からでも実践することができます。
よくフェイスブックなどで見かけますが、高収入だと思われる方が、高級ホテルでの食事の写真をたくさんアップされていますが、本当にそれでいいのかなぁ…って思います。
収入が多いから支出も増やす…これでは、いつまで経ってもお金が働いてくれるという運用ライフに入れません。
歴史的にみても、松下幸之助さん、本田宗一郎さんなど偉大な事業家の方はたくさんいらっしゃいますが、そんな方々こそ、日常は質素なのです。
僕はメーカーさんとも仕事をしていますが、そのメーカーの社長も常に全国で仕事をされています。
事業の規模、成長を見ても凄いのですが、決して高級ホテルに宿泊されることはありません。
抑えられるところは抑えて、次の時代に向けた設備投資を考えているそうです。
1日たった100円でも支出を抑えることができれば、月に3,000円の収入を得たのと同じことなのです。
まとめ
利回りの大切さやなかなか僕たちの生活が豊かになりにくい構造をなんとなくでも分かってもらえたら嬉しいです。
この仕組みを知っただけでは、お金持ちになれる訳ではありませんが、この機会に政策金利が高い国はどこか…そして何%くらいなのか?調べる機会になったらなぁと思います。
これを頭の中に留めておいて欲しいと思います。
そして、今日はこれだけ節約できた!という報告も聞けると嬉しいです。
こちらの記事も参考に
コメント