2021年5月9日、主要都市の緊急事態宣言が延長となったようです。
身近なところでは、飲食店をはじめ、近くの大型スーパーも営業形態を工夫して、何とかこの状況を乗り越えようとされています。
こうした不安な状況になると、「何か新しいことをしよう」と考える方も当然多くなり、僕のところにも知人から、こんな質問をよくいただきます。
今回は、この疑問に僕の経験を踏まえて答えていきます。
結 論
- どの人の伝記を読んでもほぼ空になった経験をされている。
- 日本で生活できていることに感謝することから始まる。
少し厳しい話にもなりますが、僕が公務員からフリーになってから感じたことや反省点を踏まえて正直にお伝えしていきます。
成功している人の伝記の共通点は「空」になるということ
誰もが成功したいとか、もっと稼ぎたいとか、余裕のある暮らしをしたいと思うものです。
僕の場合は、公務員だったために、その頃はお金の心配は、ほぼありませんでした。
ただ、仕事に対する国の理念にどうしても納得いかなかったので、辞めました。
これがその頃の僕の「空(から)」だったと思います。
今あるものを手放すのは、精神がおかしくなるくらい怖い
公務員というのは、想像できるかと思いますが、超リッチではないにしても、社会的にはいろいろと優遇されます。
- 仕事が急に無くなることはない。
- 住宅ローンなどの審査は全く心配ない。
- 仕事がうまくいかなかったら異動、長期休業できる。
一般のサラリーマンからすれば、仕事はそれなりに忙しくても「ナメてんのか!」という程の待遇です。
僕の場合は、一般のサラリーマンも経験してからの公務員だったので、その待遇の良さに最初、衝撃を受けました。
これを手放すのは、恐怖でしかありませんでしたが、その頃に読み漁っていた様々な伝記の共通点が「空(から)」になることだったので、辞めることを決意することができました。
ただ、退職の手続きが全て終了するまでは、同僚や上司がブレーキを踏んできますから、精神がおかしくなりそうでした。
伝記の共通点が「空」というのは、全てを捨てること
最も分かりやすいのが、お釈迦様の話です。
お釈迦様というと仏教色が強いですが、正確には仏教をひらいた方ではありませんし、僕は仏教徒でもなんでもなく、一人の生き方としてとても参考にさせていただいた方です。
とても簡単にお釈迦様の生き方を整理すると、
- 何不自由ない豊かな家庭で育ち、安定的な生活をしていた。
- 家族も家柄も捨てて、一人、家を出た。
- 食べていくのに困るが、どうすれば人が喜んで食べ物を与えてくれるか考えた。
- 悟りを開いた。
お釈迦様には申し訳ないくらいに、簡単なまとめ方になってしまいましたが、家を出ずにぬくぬくと生活をしていたら、人の気持ちを考えようとすらしなかった…という事になりそうです。
ここは、とても重要な点で、現代でも、大きなビジネスで成功されている方は、どこかで100%どん底(空の状態)を経験されています。
スティーブ・ジョブズが会社を奪われたのも、ディズニーが著作権の問題で騙されたのも有名な話です。
今は、国内外問わず大きな事業に関わらせてもらうことがありますが、やはり僕が出会った経営者の方も空の状態を全員が経験されています。
もっと強く言うなら、
こう言える理由があります。
それをもう少し詳しく見ていきましょう。
一度、空になる経験をした人は許容範囲が広がる!【超重要】

私、やっぱりやりたいことがあるから、仕事辞めようと思うの。
家族もあるけれど、これ以上年齢を重ねたらそれこそ挑戦しにくくなると思うんだ。
知人の公務員主婦さんが、真剣にこんな話をしたら、あなたの周りの知人はどう答えるか想像してみてください。
- 何言ってるの!勿体ない!世の中そんなに甘くないよ!
- やりたいことをやって生計が成り立つ目処が立ってから辞めたらどう?
- 大人になってからも挑戦するっていいと思うよ!
僕の経験では、圧倒的に1が多かったです。
今は副業の時代ですから、2の考えの人も増えてきているかもしれません。
ただ、僕なら間違いなく「今すぐからでも挑戦した方がいい」と即答します。
それは、無責任にそう言っているのではなく、今ある仕事を捨てても何かを一生懸命すれば、道は開けることを知っているからです。
初めて訪れる国に行く時は緊張感がありますが、2回目以降は、気軽になる様な感覚と同じです。
つまり、人生の経験が豊かでない人は、1の様な限定的な答えにどうしてもなりがちです。
反対に、ヤバいなぁ…という程の状況を経験した人ほど許容範囲が自然に広くなるので、3の様な答えになる傾向が強くなるということです。
当然、何らかのビジネスをして成功したいとか、稼ぎたいと思うのであれば、3の様な考え方の方が良いというのは、何となく察しがつくのではないでしょうか。
日本にいる以上、何かを捨てるのに大きな心配をする必要はない!
ホリエモンが時々、月収が少ないことを嘆いている人に喝を入れる様な発言をしていますが、ホリエモンもまた「空」になった人なので、説得力があるなぁと思って話を聞いています。
僕も退職したころは、ひたすらアルバイトに出かけていました。
電車で通勤をしているふりして、自転車通って数百円ですが交通費を浮かせました。
日本で生活している限り、衣食住は贅沢しなければなんとかなります。

そんな貧乏臭いのいやよ。
悲惨すぎるでしょ。

悲惨だから必死になって考えるんだ!
僕の過去がそうですが、不自由なく生活できる状態だと、自分から学ぼうとしませんでした。
今は、投資やFXの知識もありますが、安定した生活をしている頃は、「政策金利」がどういった意図をもって決められるのかすら全く理解していませんでした。
けれど、空っぽのどん底に行き、交通費の200円でさえ浮かせないといけない状態になると、真面目に勉強するしか道はありません。
この様に言われるのは、スピリチュアルでも何でもなく、まずまずの状態であると、人はどうしてもその環境に甘えてしまいます。
新しいことを真剣に始めようという人は、今ある何か一つを捨てることを考えてみましょう。
そして、「捨てるのが怖い!」と感じた人は、いろんな人の伝記を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
大きなものを捨てた人は、他人にも「捨てるのは大事だ!」と堂々と言えます。
このメリットもかなり大きいと感じています。
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