2021年6月3日。
世の中全体の雰囲気から、株価の下落が始まる様な気配を感じています。
もちろん、株価の暴落は以前からおきるかも?言われていますが、いつから下落が始まるかは、少なくとも個人投資家がドンピシャで当てることはできません。
未来から今を振り返ると、今が暴落の初動かもしれないし、そもそも暴落なんて起きていない様に見えるかもしれません。
ですから、今は現物で好きな株を買って保有するというだけにしています。
現物の場合は、口座が破綻するリスクは滅多にありませんが、資金を大きく増やすことはなかなか難しいものです。
ところが僕がFXをする時には、レバレッジをかけているので、ポジションをもつタイミングは十分に検討する必要があります。
そのエントリーのタイミングをはかるのに、Wボトム・Mトップという形状はかなり有効なので、この形状について詳しく解説します。
極端な言い方になりますが、
ということです。
もちろん、Wボトム・Mトップの形状だけをまる覚えしてトレードをしてもいいのですが、それは、数学や物理の公式を丸覚えしてテストに挑む様なものです。
これでは、全く面白みがないのと、他の場面での応用が利かなくなってしまいます。
Wボトム・Mトップの形状の裏側にある心理の様なものを理解するには、ちょっとした手間がかかりますが、微分・積分などよりはるかに簡単です。
この機会にチャート形状と心理の関係を簡単につかみ、様々な場面で活かして欲しいと思います。
なぜ、相場にはMトップが形成されやすいのか?

Mトップの一つの事例(かなりよく出現する)
ここでは、Mトップで解説をしますが、Wボトムの場合は、上下反転しているだけなので、解説は割愛します。
チャートに現れるMトップとは?
今度は5分足をみてみましょう。
この様なMが見える人もいれば…

オージードル5分足
同じチャートでも次のようなM字が見えてくる人もいるでしょう。
どちらが正しい見方なのか?なんて考える必要はありません。
このM字をどの様に利用するかが大切です。
今は、この様な「M」の形状をしていると感じられたらOKです。
Mトップが出現する心理
トレードにMトップを利用する場合、どの様な心理がはたらいて、Mトップが出現するのかを理解することは、とても大切です。
ポイントは、
これに尽きると思っています。具体例を挙げながら、詳しく解説します
こんなお祈りトレードはどうかと思いますが、気持ちは十分理解できると思います。
ところが、相場は必ず波打つものです。
こうなると、この後どうするか決断をしなくてはいけません。
- 微益だけどここで逃げる
- この辺りで押し目買いが入ると見込みホールドする
- さらに買い増しする
いろいろな方法が考えられますが、もちろん、どれが正しいかは、後になってみないと分かりません。
ところが嬉しいことに相場が盛り返してきました!
金額で言えば、先ほど一旦+10万円になったにも関わらず、下落して+1万円になってしまい、今再び上昇して+8万円ということにしましょう。
もちろん、この後、先ほどの高値を超えてくるかもしれないし、また下落して含み損を抱えることになるかもしれません。
となれば、多くの人がこの辺りで利確しておこうと考えるのではないでしょうか。
こうした心理が働いて、2回目のトップ付近では、利確が行われやすくなります。
当然、1回目の山頂付近よりも大きなお金が動きやすくなるということです。
さらに、ここで売り目線の人からすると、
1回目の山頂から売るよりも2回目の山頂付近から売るほうが断然、売りやすいのもわかるとおもいます。
つまり、
買いエントリーの人が決済をし、売りエントリーの人が入ってきやすい場
ということになり、相場が反転する可能性があるところでは、Mトップが形成されやすくなります。
ところが、さらに注意をしないといけないのは、その後、どの様に相場が動くかは、不透明な点があるということです。
例えば、次のようなパターンが考えられます(もちろん他に可能性はありますが)。
黒の矢印の様に、今度はネックラインが意識されて、また上昇する可能性もあります。
そうなるとよく見られるレンジ相場になる可能性が考えられます。
一方、赤の矢印の様にネックラインを下に抜けると、下降トレンドが発生する可能性が考えられます。
こうしたことを踏まえると、もちろんネックライン(上の黒の点線)も注目されやすい点になります。
「チャートは人の心理の足跡」などと表現されることもありますが、その理由が見えてきたのではないでしょうか。

じゃあ、Mトップのネックライン割れで売り(ショート)エントリーするっていうのはどう?

もちろん、そのルールでも優位性はあるけれど、勝率が7割・8
割にはならないね。やっぱり大きな波をとらえて、細い部分を見るときにMトップを使うのがいいと思うよ。
実際に、2021年6月にMトップを使ったトレードを行ったので、具体例を紹介します。
Mトップを使ったトレードの事例

ドル円5分足
上のチャートの部分に綺麗なMが出現しました。
もちろん、Mトップが出現して、ネックラインを割ったという理由だけで売りエントリーしたわけではありません。
- 1時間足以上の波を見て反転しそうな場所見当づける。
- Mトップのネックライン割れを確認する。
- それまで維持されてきた移動平均線のルールが崩れたか確認する。
- リスクリワードは1:1以上は確保できるか?
これらの条件を満たしたために売りエントリーしています。
順に解説します。
1時間足以上の波を見て反転しそうな場所見当づける。
前提:4時間足以上の波をとらえると上げ相場なので、大きな値幅をとるのではなく、リスクリワード1:1〜1:2くらいでショートエントリーができればいいなぁ・・・という場面。
まず、1時間足を見ると、直近部分ではしっかりと下降しています。
もし下降の勢いがあるとすれば、一旦、戻しが入ったところで再度売られる可能性があります。
今の場合、答えが見えていますが、3〜4時間、大きな下降波に対する61.8%付近で押さえつけられていることが分かります。
もちろん、この時点では、売りと買いの攻防状態なので、決着がつくのを待ちます。
この時は、売りが勝つのではあればショートエントリー、買いが勝つのであれば、ノーエントリーと決めていました。
その後ネックラインを割ってきました。
それまで維持されてきた移動平均線のルールが崩れたか確認する。
5分足の過去を振り返ってみると、ここしばらくは75MAが意識されていたことが分かります。
ネックラインを割った付近を見ても、
この様になっており、
という箇所になります。
僕の経験からすれば、かなり勝ちやすいポイントなので、躊躇なくエントリーです。
リスクリワードも1:1以上は十分に期待してもいい場面でした。
また、トレードの事例、エントリーまでの流れなどは、
【FXデイトレ事例】レンジブレイクと移動平均線ルールの崩れを狙う
【FXスキャルピング事例】目立った値と反転の確認でパッととる
などでも解説しています。
まとめに変えて 手法を知ることがゴールではない!
今回は、Mトップを中心にしたチャートの見方、トレードの事例を紹介しました。
僕は割とこの方法を使うというだけで、この方法がベストだなんて一切思っていません。
だからと言って、違った手法を探そうとも思っていません。
実際に、今回の考え方をもとに、他の場面でトレードをすることもあります。
初心者の方にとっては、難しいかもしれませんが、
ことが、FXで大きく資金を増やす最短の近道です。
- 冒頭に微分積分の話に少し触れましたが、微分・積分の基本的な考え方が分かれば、かなりヘンテコな図形の面積だって求めることができるようになります。
- 身の柔らかい白身魚が綺麗に切れるようになれば、かなりの種類の食材が綺麗に切れるようになります。
この感覚を身に染み込ますことがとても大切です。
FXに関する商材には、簡単・誰でも・早く大きな利益が出せる!という様なことが書かれていますが、魔法の様な話は存在しません。
真面目にチャートと付き合えば、3年もあれば様々なことが見えてきます。
とは言っても、過去の僕もそうでしたが、本当にチャートを見る時間を確保することが難しい場合もあります。
そんな方でも利用できるような、リスクを抑えることを重視したEA(無料自動売買ツール)を配布していますので、利益を出しながら、チャートの癖の様なものを感覚で捉えて欲しいとおもいます。
長々と最後までおよみいただきありがとうございます。
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