学校の先生と上手に付き合う方法【元教員が教えます】

こんにちは。元小学校教員PTRしぶやんです。

 

教師が教師をいじめる!って話が話題になっています。

僕も記者会見を見ましたが、あまりにも酷い、いじめ(犯罪)の内容に愕然としました。

教師のいじめ問題で
学校の価値が下がってしまう

素晴らしい先生もいるのに。

もちろん 許されることじゃないですが、
教師は最低だ!と嘆く前に
子どもにとってプラスになることは何だろう?
って考えて欲しい

我が家では
本の中にも素晴らしい先生がいる
って話をしています

ただ、批判をしても、今すぐ得られるメリットはありません

だから、この機会に

保護者として学校の先生と上手に付き合う方法

を日頃見えない教師の裏側も踏まえてながら、紹介します。

 

結論は次のうちのいずれかだと思っています。

  • 先生も人の子だという視点を踏まえながら良好な関係を築く(かなりお得)
  • 学校をあてにしないで生きる(我が家はこっち)

詳しく解説します。

 

目次

学校の先生と上手に付き合う方法【元教員が教えます】

大前提!学校という変わった組織の基本的な考え方を知っておこう

「学校の先生」と「保護者」として上手に付き合うには、前提として学校という組織の特徴を知っておくことは大切です。

公立の学校は八方美人でなくてはならない

これが、大前提となります。

簡単な具体例を2つ紹介します。

 

具体例1 聞いてしまった話は何らかの対応をしなくてはならい

農家さん
農家さん

先生、うちの近所の公園でたくさんの子どもが遊んでるけどなぁ、自転車の置き方がぐちゃぐちゃで困ってるんや。

多分、おたくの生徒だと思うで。ちょっと、見にきてくれんか?

こんな電話は、よくかかってきます。

当然、「いやいや、学校外のことだから農家さんが注意しておいてよ」なんて言えません。

しぶやん
しぶやん

そうですか!

ご連絡ありがとうございます。すぐにそちらに行きますね。

つまり、連絡を聞いてしまった以上、何らかの対応をしなくてはいけません。

理由は、ここでいい加減な対応をして、後で大きな問題があれば、学校の体制が問われてしまいますから。

特に大きな問題ではないだろうと思っても、連絡をもらった以上、対応をしたという実績が大切なのです。

 

さらに、実際にあったもう少し大きな問題を例に挙げてみます。

具体例2 素晴らしい教育よりもリスクを抑えることが優先

校内にあった、アスレチック的な遊具で、生徒が骨折してしまいました。

うちの子、遊具で怪我をしたじゃない!
休み時間のこととは言っても、校内でそういう怪我があるということは、今後、他の子が怪我をしないためにも何か対策をすべきです。
具体的な対策を考えて、今後どうするのか教えてください。

確かに、おっしゃる通りです。

だからと言って、休み時間に教員がじっと、監視するわけにも行きません。

残念ながら、管理職と教育委員会の判断で遊具は撤去されてしまいました。

 

2つの事例を挙げてみました。

ここから、学校が大切にしている点が見えてきたはずです。

素晴らしい教育をすることよりも
無難であることを最優先にする

 

じゃあ、遊具を撤去することによって、子どもが自分の身を自分で守る能力がつけられるようになるのか…?という意見も出しましたが、却下されてしまいました。

この大前提を踏まえながら、どう学校の先生と付き合っていくのがいいのか紹介します。

 

先生も人の子だという視点を踏まえながら良好な関係を築く

学校教育について多々思う事があっても、「関わりのある先生」と「保護者」の関係が良好であれば、かなりのメリットがあります。

  • 先生が子どもの些細なことも気にして、連絡をしてくれるようになる。
  • 先生からすれば、保護者が良ければ、子どもも可愛く、良いように見えてくる。

 

仮にあなたが教員だとして考えてみてください。

公園の自転車の駐輪の仕方や遊具での怪我のことで、学校に何らかの対応を求める方ともっと深い関わりをもちたいかどうか…?

できるだけ関わりをもちたくありません。

ちょっとした雑談から「その問題の対応も考えてくれ」って言われる可能性もありますから。

ところが、実際この様な電話や連絡はほぼ毎日入ってきます。

 

だからこそ、反対の雰囲気の方とは、もっと仲良くなりたいと強く思うのです。

実際に、たかしくんの保護者はこんなことを言ってくれました。

しぶやんのクラスになってから、たかしが、勉強しだしたんです。
たかしが、夏休みまで弁当をもって学校に行くなんて信じられません。
弟も来年はしぶやんのクラスがいいって言っています。
大変でしょうけど、私にできることがあったら遠慮なく言ってくださいね。

こんな言葉がどれだけ嬉しかったことか…

もちろん、たかしくんの保護者と連絡をとるのも楽しみになってきます。

 

そうなると、たかしくんはより良く見えてくるものです。

親御さんがやっぱり良い方だと、本人も良い子に育つよね

こんな話を何度、同僚としたでしょうか。

ますます、たかしくんは、学校が楽しくなったことは想像できると思います。

 

学校をあてにしないで生きる(我が家はこっち)

学校をあてにしないと言う考え方は、なかなか勇気がいります。

こう言うのは簡単ですが、子どもがいじめられても、勉強が全く分からないと言っても、一切、学校に対して何も言わないという覚悟も必要です。

なぜ、そんなことを思ったのか?

 

僕は、一般企業のサラリーマン公立学校教員フリーランスという道を歩んでいます。

だからこそ、無難を最優先する学校の考え方には賛同できなったのです。

 

個人懇談会にしても、運動会などの行事にしても、結局は学校の指導通りに子どもが動いているかどうか…って話になります。

俺はダンスがたまらなく嫌いだから、イヤイヤ運動会のためにダンスをさせられているということを表現します!

という子どもがいたら、叱られてしまうのです(叱ってもきました)。

すごい自分らしさを表現できているのに…。

でも、別の時には、自分らしさを大切にしなさい!って言われるのです。

 

息子達には、学校の状況にあわせて上手に生きることより、自分らしく生きることを大切にして欲しいと思っています。

だから、勉強をする・しないも、運動会を頑張るかどうかも、自分で決めたらいいと言ってきました。

これが言葉だけにならないようにするために、こうすることにしました。

  • 通知表も一切見ません。
  • 強制ではない個人懇談会にも行きません。
  • 運動会や授業参観にも行きません。
本人が心から楽しみにしているから、是非、見て欲しい…というのであれば見ることにしています。

なんだ!酷い親じゃないか!って言われたこともありますが、これを徹底するのは、結構勇気が必要でした。

それでも、実践してみると、かなりメリットが大きかったように思います。

 

とにかく子どもを信じるしかない

ここまですると、何かあった時に、「先生がなんとか対応してくれるだろう」なんて発想もなくなります。

ということは、子どもがすることを信じるしか道はないのです。

また、同時に自分で決断をする大切さも伝えておきたいと思ったので、仕事に関する悩みや決断事項、考え方は伝えてきました。

しぶやん
しぶやん

あのなぁ。

超有名な料理店が販売する商品の認知を高めるって仕事があったけれども「一般的な庶民に頑張って売っても大きく広まらないから、庶民を相手にしても仕方がない。」って話になったんだ。
だから、その仕事は、降りることにした。

有名だろうが無名だろうが、お客様になる人を大切にできないっていうところにには賛同できないからなぁ。

その代わり、収入は減ってしまうけどなぁ。

 

自分のしたい事をすればいいけれども、リスクはつきものということを伝えてきました。

となると、子どもが大きな決断をする際には、子どもの選択を信じるくらいしか、親としてできる道はありません。

「子どもを信じる」「やりたいようにやらせる」という言葉は、これまでもたくさん聞いてきました。

それがどれほど勇気がいることなのか、改めて実感できたのは大きな収穫です。

 

自分で決断できる子どもになる

大人の社会では「決断が人生を作る」などと言われます。

けれど、学校教育の中にいると、答えがある程度決められている範囲での「決断」を迫られることくらいしかありません。

学校の範囲も全て取っ払って、決断をするとなるとなかなか大変なようです。

 

長男は、学校は大好きでしたが「修学旅行のプランの価値」が全く分からず、修学旅行に参加するか・しないかを迷ったことがあります。

長男が出した結論は、

修学旅行よりも価値ある時間を自分で作りたい

というもので、結局、修学旅行は欠席し、自分で登山の計画を立てて宿の手配などもしました。

もちろん、当時小学生だったので、一人で行かせる訳にもいかず、登山に同行しましたが、確かにメチャクチャ価値ある時間になりました。

 

また、授業の進度が遅いので、授業を聴きながら読書もできると言って、常に本を数冊もって登校していました。

何度も先生に本を取り上げられ、学校に僕が呼び出されましたが、授業中に本を読んでも何も困ることがなく、有意義だと感じて実践しているのは本人です。

形ばかり担任の先生に謝り、本を返却してもらって、帰宅後に子どもに本を渡し続けました。

本人言うには、

本は最もコストが安い、素晴らしい先生

だそうです。

ということは、叱られても、本を取り上げられて続けても、本を読んで良かった…と思っているのでしょう。

 

学校をあてにしない…という言い方をしましたが、決めた方針を貫くことで、子どもはやりたいことが、随分やりやすくなったように思います。

 

学校の先生を批判するのは簡単だけど、批判しても何も生まれない

学校は、常に様々な事件がある場所です。

さっき書いたように、授業中に読書をする子どもの対応をどうするか?についても、意見は様々です。

  • 本を読んで得るものは大きい。学業に影響がないなら本を読むのは素晴らしいことだ。
  • 集団生活の場では、ルールが大切。授業中の読書は禁止すべきだ。

 

要するに、公教育は、八方美人を目指したいのですが、全員が納得する体制・案は出せません。

だから、学校教育に問題がある!教員の資質に問題がある!と批判をするのは簡単です。

けれども、それは、

俺が貧乏なのは、資本主義が悪いんだ!

って言っているようなものです。

この言葉を毎日100回唱えて、お金持ちには絶対になれません。

そんな時間があるくらいなら、何か仕事をした方がよっぽど早く豊かになれます。

 

さらに、学校という体質を踏まえると、批判をすればするほど、更に守りが強化されます。

そして、素晴らしい教育よりも無難な教育が推進されてしまうことになります。

 

素晴らしい先生もいることは忘れたくない

今回、呆れるような教師間のいじめ問題が発覚しました。

これで、世間は大きく騒ぎましたから、近々、多くの教育委員会は、教師間の人間関係の調査を行うでしょう。

 

教育熱心な先生からすれば、今後、似た様な問題が発覚した時に備えて、

2019年の11月には教員の人間関係の把握する調査を行いました。

というためだけに、貴重な時間を使いたくないのです。

そんな時間があるなら、気になる子どもの家に寄って、「宿題は困ってないか?」って一言声をかける時間に使いたいものです。

実際、素晴らしい先生にもたくさん出会ってきたので、そのうちの一人を紹介します。

 

こんな熱い後輩の先生もいました。

しぶやん、俺って別に授業は上手じゃないですけど、バレーボールが好きでしょ。
だから、今から校区を自転車でウロウロしてきますわ。
うちの生徒で、バレーボールしたいって子がいたら呼んできますね。
今日は、休日ですけど、やっぱり運動した方が気持ちいいって子どもには感じて欲しいですから。

この彼の行動も賛否ありますが、休日でも子どもととにかく何かしたい!

勉強だけじゃなくて、他のことも少しでも伝えたい!

って必死になって動いている先生もいるということを忘れたくありません。

 

まとめ

教師間のいじめの問題をきっかけに、学校と上手に付き合う方法について紹介しました。

  • 特に公立の学校は八方美人を目指さなくてはいけないことを知っておこう
  • 八方美人を目指すから素晴らしい教育よりも無難な教育が優先されてしまう
  • 学校と上手に付き合うなら、先生の良いところを見つけて伝えること
  • 学校をあてにしない!というのであれば覚悟を決めろ!
  • 素晴らしく、熱い思いで仕事をされている先生もたくさんいます。

先生って、批判の話ばかり聞いているから、少し褒められると、凄い喜びますよ。

 

マネーリテラシーをつけよう

日本の教育では、マネーリテラシーが欠けていると言われています。これは、僕が投資をするようになってからつくづく感じた点でもあります。だから、僕が使っているツールを一緒に使いながら、無理なトレードをするのではなく、ゆっくりと収益を挙げながら、経済について少し学べる場があればいいなぁと思っています。
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この記事を書いた人

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

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