安定した収入を得るために必要なこととは?公務員の闇から考えてみる

人は本能的に「安定」を求める動物です。

この安定は、収入に限った話ではなく、生活環境・対人関係など…あらゆる部分で人は安定を求めるものだという意味です。

現在、僕は大学生・高校生の進路に関するアドバイスも行なっていますが、やはり、親の立場としても、安定した生活ができる公務員・大企業に就職できるようにして欲しい…と願いを持たれている方もとても多いと感じています。

ただ、そうした親御さんには、僕の経験を通して次のことを強くお伝えしています。

  • 公務員・大企業など大きな組織に就職できたことを踏み台にして生きて欲しい。
  • 公務員・大企業など安定した収入が得られることは、学びの幅を狭めることになる。
  • 仕事とは何か?就職した後も真剣に考えて欲しい。

これらがどういう意味か、詳しく解説します。

将来、自分らしくありながら安定した収入を手に入れたいという人は参考にしてください。

 

目次

公務員の収入は安定的だが、大きな闇もある。

僕は、とても楽しく教員生活を送っていました。

土曜日も勝手に出勤して、夏休みも子ども達を集めて、筋トレなどをし、大晦日には蕎麦打ちをするというくらい学校生活を満喫していました。

それなのに、なぜ辞めたの?とよく質問されますが、その理由は、大きな闇があったからです。

例を挙げればキリがないほど闇は深いのですが、いくつか事例を紹介します。

少し暗い話になりますが、個人として改善する方法も紹介しますので、最後までお付き合いください。

 

報告文書などのデータの改ざんは常識

2021年6月現在、コロナの感染者数の報道で大きな疑問も湧いています。

PCR検査の陽性者=感染者として報道されているため、非常に深刻な事態という印象を与える報道がひたすら行われているのが現状です。

何らかの意図があって情報が操作されていることにお気づきの人も多いと思いますが、この情報操作による経済的な損失は、相当大きなものです

経営に苦しんでいる飲食店の知人を見ると、正確ではない情報を伝えるということが、どれほど人を苦しめることになるのか…痛感しています。

 

コロナほど大きな事ではありませんが、学校でもこの様なことが行われているのが現状です。

ICT機器(コンピュータ・タブレットなど)を授業で使った時間

最近では、生徒・児童1人に1台タブレットが配布される動きが一気に加速しました。

GIGAスクール構想という国の取り組みですが、予算はざっと4600億円。

似た様なことが過去にもあり、各教室に大型テレビやPCが配置されました。

当然、「新しい機器が配置されて良かったね」ということはなく、大型テレビやPCを使った授業をしなくてはいけません。

ところが、

  • 教員全員がPCなどの機器を活用できるとは限らない(苦手な人の方が多い)。
  • PC・大型テレビを使った授業は学習効果が高いかどうかは、初期段階では分からない。

これが正直なところです。

ところが、

PCをたくさん使って、素晴らしい教育効果があった!

という報告書を書かないといけないのです。

マスオ
マスオ

PCを使った方がいい時もあれば、使わない方がいい場合もある。というのが実感なんですが、教育効果があったことにするのでしょうか?

偉いおじさん
指導主事

そうしてくれるか。でないと来年の予算の確保が難しくなってしまうからなぁ。教育長も国会で、素晴らしい成果が出ていると言ってきたそうだから、頼むよ。

ということで、同じ学校に勤務している教員は全員、精力的にICT機器の活用に取り組み、素晴らしい教育成果を上げたという報告文書をたくさん書いてきました。

そして、各校から集められた嘘の報告書がまとめられて冊子になって配布されます。

大人のお金の事情だけならまだ我慢ですが、これは子どもに直接影響します。

  • ICTを使った方が教育効果が高いと信じた先生は、そこに労力を費やし、その授業を子どもが受けることになる。
  • 国民が納めた税金の使われ方が正しく評価されず、教育長自身の評価のために使われる。

正しいことを子ども達に教える場であっても、この様な闇は山ほどあります。

 

子どもを育てることよりも組織を守ることが優先

夏休みなんかは、希望者を募って、だれがりんごの皮剥きがうまいとか、プール内で筋トレをするなどのことをしていました。

特に深い意図はなかったのですが、子ども達が「夏休みは暇」と言って、学校に来ていたので、面白いことができないか…と考えた結果です。

夏休みとは言え、クラスの7割くらいの子どもが弁当持参で学校に来ていました。

ところが、

校長先生
校長先生

何でそんなことをするんだ?

万が一、怪我や事故があったら君は責任とれるのか?

ワシは、あと2年で退職なんだ。

他のクラスとの兼ね合いも考えてくれよな。

何度もこの様な注意を受けました。

仕方がないことですが、あまりにも大きな組織の問題点を実感した瞬間です。

 

「いじめ」の報道があった時にも、この風潮は顕著に出ます。

「あなたはいじめられていると感じたことがありますか?」などというアンケートを即配布して、「実態を把握しようとしていた」という形を整えるのです。

組織としてこの様な対策を考えることは大切ですが、組織を守ることが優先されるあまり、一番大切にしないといけない部分が見えにくくなってしまいがちです。

 

安定を求める人は安定が手に入ると学ばない

教員の世界を大きく二つに分けると次のように分かれます。

  • 教育が本当に好きで、仕事が楽しくて仕方がない。
  • 教員になれば安定した収入が得られるので仕事をしている。

どちらが多いかは、あなたも察しがつくと思います。

確かに、公教育の教員になれば、仕事はハードであってもお金の心配はしなくてもいい程度の収入は見込めます

最初からそれを求めてこられた方々は、

  • 教科書に書かれている勉強は物凄くよくできる。
  • 教育に関することは学ぶが新たなことは学ぼうとしない。
  • お金には、割と無頓着。

こんな印象を受けました。

今、僕はフリーランスの世界に身を置いていますが、会社を経営されている方、近々独立しようと考えている方の学びの姿勢には、当初、驚かされました。

少々、厳しい言い方になりますが、

安定を求めた人が安定を手にいれると学ぼうとしない。

これが、公務員の世界を見て強く感じたことです。

もちろん、中には様々なことを学ぼうとされている方もいましたが、全体的な風潮として学びが感じられないという意味です。

では、安定を求めるのは良くないのか?ということを考えてみましょう。

 

もっと凄いことがしたい!という願望があるから社会は発展する

冒頭に、人は本能的に安定を求める生き物だということに触れました。

だから、安定を求めることは、決して悪いことではありませんが、

安定が得られたらさらなる高みを目指そう!

ということです。

もちろん、さらなる高みを目指すのであれば、一度、安定を捨てなければいけません。

それは、もはや恐怖でしかありませんが、

恐怖<自分のしたいこと

であれば、挑戦すれば、早い・遅いはあるものの必ず突破できる日がやってきます

それまでは、ガムシャラに学び続けることが大切です。

 

学ぶことは一手間かかる上に、最初は多くの時間が犠牲になった様に見えることもあります。

それでも学び続け、たくさんの失敗をすることに大きな価値があるのです。

だから、

安定を目指して努力し、安定を手に入れたら、手放すことを考えろ!

この様なことを、今、直接関わって生徒には伝えています。

安定が手に入り、そこに満足すると必ず滅びる…という事は歴史を学べば分かることです。

多くの場合、目の前の結果にフォーカスして策を講じますが、優秀な経営者は、結果が出た後の先の先まで見通しています。

安定した収入を得ながら生活をしたい!と思うのであれば、その理想が手に入った後、何に挑戦するのか、ぜひ、考えてみてください。

 

まとめにかえて 正しいことを貫く勇気

今回は、暗い話になってしまいましたが、とても大切なことをお伝えしました。

教科書を製作する研究にも関わったことがありますが、ここにも大きな力が働いていました。

また、大きな力を手にいれたマスメディアは、医師会などがマスク着用の効果はあまり期待できないと言っているにも関わらず、マスク着用の文化を築き上げました。

にも関わらず、小学生が亡くなるという事態が起きると、文部科学省や学校現場の課題として取り上げました。

つまり、

大きな組織になればなるほど予防線が貼られていて逃げ場がある

ということです。

これを良いものとして捉えるのか、よくないものとして捉えるのかは、それぞれですが、僕の場合は、真実が見えにくくなってしまうので、その環境に身を置き続けることは無理でした。

大きな組織から離れることは、相当なパワーが必要になります。

正しい報道をしてこなかったNHKは苦しい状況にある

正しい報道をしてこなかったNHKは苦しい状況にある

けれど、「真実よりも自分たちの都合を優先させた組織は、いずれ苦しくなってしまう」ということをNHKのこの取り組みをみて感じています。

精神的にも金銭的にも深い安定を求めるには、真実を追求する勇気をもつことです。

 

長々と最後までお読みいただきありがとうございます。

仕事とは何か?お金を得るとはどういうことか?時々、深く考えて自分を見失わないようにしたいものです。

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この記事を書いた人

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

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