「この先、どうなるのだろう?」
物凄く物事が順調に行っている人は「事が上手に運び過ぎて怖い」と感じると言うし、何をやっても結果がなかなか出ないという人は、「日常的に不安」という状態だと思います。
もちろん、僕もこの先どうなるか不安になることもあります。
この「不安」というものを改めて見ると、
だと言っても良さそうです。
けれども、仕事をしていく・より多く稼いでいくとなると、「不安そうにしているより、自信があるように見えた方が良い」というのは確かなことです。
かと言って、一般的な人が無理やり「自信満々なふり」をしたところで、空回りの様な状態になってしまうものです。
やっぱり、自信がもてる様になるには、何かをしなくてはいけません。
その何かとは…?
- 人が不安になりやすい性質をもっている理由を理解する。
- うまくいく方法を知ることよりも努力をすること。
- 努力をすればするほど解釈が柔軟になる。
この3ステップがとても大切だと考えています。
どういうことなのか、順に詳しく解説します。
人が不安を感じやすい理由とは?【動物として考える】
「この先どうなるのか?」コロナの影響もあり、不安を感じる人も多いと思います。
この不安を取り除くには、
ことが大切です。
これは、不安に限った話ではなくて…
- 勉強が嫌いという子が勉強を好きになるには、「嫌いな理由」を追求する必要がある。
- サッカーで勝てないのなら、「勝てない理由」を追求する必要がある。
僕の場合、FXトレードもしていますが、当然、全く勝てない時期がありました。
もちろん、それは、運でも何でもなく、負けるには何らかの理由があって、それを追求するかしないかで、後の結果が変わってきました。
当たり前と言えば、当たり前の話ですが、「不安」というのは、あまりにも漠然としているために、その理由を深く考えずに、不安を乗り越える方法に注視しがちになってしまいます。
不安の要素は、人それぞれ異なりますが、全員に共通して言えることは、
ということです。
人が不安や恐怖を感じる場面はたくさんあります。
- 初めての人と会う時
- 高い場所に登った時
- 知らない国を訪れた時 など…
例えば、全く知らない国に一人で出かけた時に、一切不安を感じなければどうでしょう。
日本と全く同じ様に振る舞い、気軽に出かけ、目についた食品を食べる。
こんなことをすれば、国によっては、財布を盗まれたり、病気になってしまうでしょう。
場合によっては、命の危険さえ出てきます。
本当は、治安も良く、親日家が多く素敵な国かもしれませんが、それが明確に分かるまでは、慎重でないといけません。
だから、人は命を守るために本能的に「不安になりやすい」ような性質をもっています。
「とにかくポジティブに行こう!」という様なことが言われますが、「じゃあポジティブに考えるね!」と簡単に思考が変わらないのはこのためです。
人類は、不安を感じながら300万年以上も生きてきた実績がありますから、その本能をパッと書き換えるなんてことは、できないと思うのが自然です。
では、不安を乗り越えるには、どうすればいいのでしょうか。
うまくいく方法を知るより努力をする【失敗をしても良い】
誰もが不安を感じる性質をもっているからと言って、
- 今日、出かけると財布をとられるかもしれない。
- 誰かに銃で撃たれるかもしれない。
この様な不安は日本で感じることはほぼありません。
僕の場合、海外の子ども達に教育も行っているので、いろんな国の子ども達の話を聞きますが、地域によっては、子どもだけで外出できないところがあります。
きっと、あなたもそんな地域に、家族で引っ越すことになれば、安全面についての大きな不安を感じるはずです。
つまり、
ということです。
ですから、人は自分にとって当たり前だったことが崩れることをとても恐れます。
でもさぁ、コロナみたいなどうしようもない事情で、これまで当たり前だったことが崩れたらどうしたらいいの?
コロナで影響を受けた2つの個人事業主の事例を紹介するね。何が大切か分かると思うよ。
コロナの影響を受け、助成金を貰って喜んでいた個人事業主の事例
コロナの影響をモロに受け、売り上げが大きく落ちてしまったという会社・個人事業主はたくさんあります。
それに伴い、国から助成金が貰えることになりましたが、もちろん僕は申請していません。
助成金がやっと振り込まれたんだ。
資金繰りが厳しかった訳じゃないけど、ボンっとお金がもらえたら、ちょっと気が大きくなるよね。もう、振り込まれた?
いや…。申請もしていないからずっと入らないよ。
えっ!バカじゃないの?
貰えるもの貰っておかないと…。
大損やんかー!
自称事業家くんは、「貰えるものなら貰っておこう」という発想をしました。
ボンっとお金が振り込まれた時には嬉しいですが、そのお金は、入念な計画を立てて利用しないと、「ラッキー感覚」でいると、必ず減っていきます。
つまり、
ということで、これは不安を大きくすることになります。
先日、自称事業家くんから、仕事をどうやって増やしていっているか?という相談の電話をいただきました。
どういう事か察しがつくと思います。
宝くじが当たった人の多くは、自己破産するということが十分に認知され、当たった人には、それなりの教育が行われているにも関わらず、自己破産をする人はなかなか減りません。
心理的には、似たところがあると感じています。
自分の力で苦しい状況を乗り越えたステーキハウス
時々、お世話になるステーキハウスですが、飲食店なので、当初コロナの影響を強烈に受けたそうです。
けれども、
厳しい状況なのは、どんな仕事も同じ。助成金はもちろん欲しいけれども、ウチはなんとかまだ従業員も守ることができる。本当に必要な方に、助成金が届いた方がいい。
こう考えて、この状況でもできることはないか?ということを考えたそうです。
そして、価格をグッと下げてステーキ弁当の販売をされました。
通常なら、味が落ちるからと言って、持ち帰りも頑なに断ってきた、頑固なお店が、低価格でステーキ弁当を出し始めたということで、常連の間では、ちょっとした話題になりました。
日頃から多くの人に愛されるお店経営をされてきたということもあって、利益は、コロナ前とほぼ同じレベルまで回復しました。
また、ステーキ弁当をきっかけに、お店の存在を知り、店舗で食事もしたいという方が増えて、新規のお客様の予約が増えてきたようです。
一見、全てがうまくいった様に見えるステーキ弁当ですが、実は、初回の販売は全く反応がなくて、辛かったそうです。
マスターとしては、これまで貫いてきたお肉に対するこだわりを全部捨てた様に多くの人に映ったのではないか?という危惧があり、随分苦しんだそうです。
こんなことを経験をされたために、緊急事態宣言が長引くことへの恐怖・不安は随分軽くなったと話をされていました。
恐怖や不安の渦中にいる時は苦しいけれども、自分の力で突破するからこそ、恐怖や不安を抑えることができるということが分かります。
努力をするほど解釈が変化していく
もう一つ考えたいのが、わからない未来に対する考え方です。
未来のことは誰にも分かりません。
だから、大きく分けると次の二つの考え方ができます。
- 分からない未来のことは心配でたまらない。確実な要素で固めていこう。
- 未来が分からないって面白いことじゃない?凄い楽しみだよね。
気持ちとしては、当然、後者の「未来が楽しみ!」という考え方の方が、日々楽しいはず。
ここで、考えたいのはどうすれば「未来が楽しみ」という考え方が手に入るか?ということです。
結論
先にも触れましたが、宝くじにあたったところで、不安や恐怖は消えないでしょう。
僕の経験で言えば、
- 数えきれない程の授業を行い、山ほど失敗をしてきたから急にセミナーをしろ!と言われても大きく緊張はしません。
- FXでたくさんの失敗をしてきたために、多少の失敗で凹むこともありません。
- 安定した職業でないと食べていけない…なんて考え方もサラサラありません。
失敗の渦中にいる時は、大変でしたが、それを乗り越えた時に、「大変=ワクワク」に変わる瞬間があるわけです。
よく成功者の方が、「決断に迷った時には敢えて苦しい方を選べ!」と言われるのは、こういう意味なんだと思います。
今はネットで、いろんな情報を簡単に取り出すことができますが、不安や恐怖を消し去る魔法のような答えというものは存在しません。
何かに取り組むにしても、パッとすぐに凄い成果が出ることは滅多にありません。
やると決めたら、3年間、地味に続けることが本当は大切だと思います。
不安や恐怖を乗り越えるにはどれだけ、勇気を出してじっくりと新しいことに挑戦するか…これに尽きる様に思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
FXもすぐに凄い結果が簡単に出せるような広告をたくさん見ますが、まずは3年間続けてみるということがとても大切だと思います。
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