こんにちは。PTRのしぶやんです。
もともと教員をしていたということで、時々、
どうしたらいいですか?
っていう相談をされることがあります。
これに対する絶対的な答えって、もちろんありません。
けれども、これまでたくさんのご家族、子どもと関わってきて大切だなぁ…と思う点はいくつかあるので紹介しておきましょう。
結 論

えっ?
どうしたらいいの?って相談に来ているのに…。
失敗させるってどういうことなの?

アドバイスや説教をすると一旦はいい方向に向かうことあるけど、それって仮の姿だってこと。
詳しく解説します。
元気なのに不登校!逃げ癖がつかないか心配です。
先日もこんな相談がありました。
中学生の頃から全国大会に出場し、様々な高校から「ぜひ、うちに来て欲しい」とオファーがあり、高校進学をしたみかちゃん(仮)。
このまま、欠席が続くと高校中退になってしまいます。どうしたらいいですか?
逃げグセがつかないかも心配なんです。
とても深刻な話で、相談に来られていたお母さんは、涙を流していらっしゃいました。
みかちゃんに高校を卒業する大切さを伝えるとどう感じるか?
では、仮にみかちゃんにこの様なことを伝えるとしましょう。
月並みなことをいうとこうなるでしょう。
- 高校くらいは卒業しないと就職すらできない。
- 就職ができなかったら、どうやって生きていくの?
- せっかく行った高校なんだから最後までやり遂げなさい。
こんな話でもしながら、求人募集広告の条件の部分を見せれば、まぁまぁの説得力が得られます。

恐怖を見せるという考え方。
保険のセールスなんかはこのスタイルがピッタリ。
でも、将来ある子どもの生き方にピッタリくるかなぁ…?
ところが、問題はここから。
みかちゃんは、高校をなんとか卒業し、就職できたとしましょう。
そうすれば、安泰な人生となるかと言えばそうではありません。
就職先でいろんな問題に出会い、もう辞めよう…なんて思うことにも遭遇します。
そんな時に、みかちゃんはどう感じるでしょうか?

実際に、大学に対してこのように感じている人もいるようです。
もはや大学いみない
— ゆう (@321goMgn) June 30, 2014
自分自身で今後どうするかを決めるチャンスだと考える
だから、こうした大きな問題に遭遇した時には、決断をするチャンスだと捉えることが大切なのです。
例えば、家族でレストランに食事に行ったとします。
けんちゃんは、カレーにしようか、初挑戦のかにみそ丼にしようか迷っています。
そしてけんちゃんは、自分でかにみそ丼を注文しました。
ところが、かにみそ丼が、けんちゃんの口にあわなかった時、けんちゃんは、誰かのせいにするでしょうか。
誰かの指示にしたがってしたことなら誰かのせいにしたくなる。
これとっても重要なことです。

そんなこと誰もが分かっていることじゃない?
あなたもそう感じたかもしれませんが、子どもの進路、就職先などについては、親の強制的な発言が、かなり多くなります。

私はそんなつもりないですよ。
子どもが生きたいように元気に生きてくれればそれでいいの。
と言われていた方も、進路については、ついついいろいろ言いたくなってしまうようです。
なのに、ここに来て、高校を辞めるっていうの?
辞めてどうやって生きていくのかちゃんと考えているの?

すごい圧力やなぁ…
自分で決めることが大切だと分かっていながら、ついつい子どものことを思うと、いろいろと言いたくなってしまうのも痛いほど分かります。
じゃあ、この圧力に合わせた
それは、未来のことなので、誰にもわかりません。
レストランでメニューを選ぶように生き方も自分で選ぼう!
例えば、僕の息子も中学3年生の春になるまでは、中学を卒業して農業をするから高校にいく必要がない。と言っていました。
周りの親戚の方々は、せめて高校くらいは出ておかないと…と言われていましたが、中学を卒業して、すぐに高校にいかなければならないって規則はありません。
1年でも、2年遅れてでも、自分が心から高校に行きたいと思った時に進学した方が、ずっと価値あるものになります。
それは理想論であって現実はそうじゃない!って言われます。
こんな話をすると、それは理想論であって現実はそうじゃない!って言われます。
けれど、僕自身の経験で言えば、
大学在籍中に出版関係の仕事に入り浸り、大学生なのかサラリーマンなのか分からないような生活を送りました。
その結果、留年しまくり(8年間大学にいました)でやっと思いで卒業をし、悲惨な履歴書で教員採用試験を受けましたが、すぐに教員採用試験は合格しました。
その後、教員を辞めてフリーとして仕事をしていますが、出身大学や資格などを質問されることなんて滅多にありません。
もちろん、留年しまくったことや教員を辞めたことを恥ずかしいとか、逃げ出した…なんて思ったことはありません。
ということは、
今をどう生きているかが重視される時代になった
といえそうです。
それでも結構、幸せに生きています。
収入だって、公務員の頃より多くなりましたし、多分これからも増えるだろうなぁって思います。
一旦、職を手放して、めちゃくちゃ困ったからこそ、ここまで来れたのだと思います。
参考までに、こちらに終身雇用してくれる組織って無理があるって話を書いています。
だから、子どもが元気なのに不登校になった!というのであれば、その後、どうするのかを本人が真剣に考えて決めたらいいと思います。
ひどい言い方になるかもしれませんが、
- 親や周りの大人が言う通りに生きても、幸せが持続することはありません。
- 自分で道を選択しても、失敗するものです。
でも、自分で道を選択したのなら、失敗は経験として蓄積されると思うのです。
まとめ
そういえば、有名な植松努さんのスピーチの中にも、「逃げるのも大切」という話が出てきていました。
逃げなさい!ではなく、逃げるのか・逃げずに耐えるのか?これを子ども自身が決めるって経験を積むことがとても大切だと思います。
自分の子どもが真剣に考えて選択した道で、失敗しても応援してあげられる人でありたいなぁ…って思います。
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