塾を退塾させられました【成績を伸ばすチャンスに変える】

こんな質問を受けました。

入塾テストを受けて、無事に合格したにも関わらず、1年もすれば「成績が伸びないので個別指導に切り替えるか、退塾してください」なんて言われました。
成績が伸びないから塾に通っているのに、成績が伸びないから退塾を迫るっておかしくないですか?

こうした話は珍しくありません。

たくさんお金を支払ってきたにも関わらず、最後がこんな形になると腹立たしいものです。

ですが、最高のチャンスでもあります。

  • 親子で今後について改めて考える機会
  • 自分で学ぶことができないか挑戦する機会

になるからです。

そして、この機会に子どもは大きく成長します。

金田ママ
金田ママ

そんなことができるなら、とっくにしているわ。

できないから、費用と時間をかけて塾に通わせているのよ。

こうしたことを言われることもありますが、有名塾を辞めて成績がガンガン上がった子どももたくさんいます。

私が公立学校で担任をしている時にもこうした子ども達にたくさん出会っています。

 

目次

そもそも退塾を迫った塾が悪いのかを冷静に考える

塾が生徒に退塾を迫るには、大きく分けて2つあります。

他の塾生に迷惑がかかっているから

当たり前のことですが、次の様なことが続けば、退塾を迫られても仕方がありません。

  • 全く勉強をする意欲が感じられない(寝そべっている)。
  • 授業に頻繁に遅刻してくる。
  • 勉強とは関係のないことをして騒ぐ。

真面目に勉強をしようとしている他の生徒が困ってしまいます。

ただ、この様な状況が続き、塾からも保護者に対して、何度も報告が行われていたら、「退塾を迫られた!納得いかない!」という状態にはならないはずです。

 

成績が伸びない・受験に合格する見込みがないから

もう一つの理由が、塾にとって有益な実績が期待できない場合です。

例えば、

高校3年生・五教科総合の偏差値が65

という生徒が塾に在籍していたとすると、この生徒は退塾を迫られることはほぼありません。

理由は、在籍さえしてくれれば、いい実績としてアピールことができるからです。

反対に、在籍していたにも関わらず、進学先が決まらないという人が多くなると、「有名大学・高校への進学率85%超え!」なんてアピールができなくなります

全ての塾がこの様な体質とはいいませんが、私が実際に見てきた塾の指導は、

子どもを育てるというより、ハードワークに耐えられる子を発掘する

ようなものでした。

塾を替えれば成績が良くなるかもしれないと思う時点で、親である自分と子供の頭が悪いかを認識していないかが分かります。

こんな言葉を言われている塾もあるくらいです。

もし、この様な体質の塾から退塾を迫られたら腹も立つでしょうが、そのまま在籍して毎月お金を支払い続けるのも腹立たしいのではないでしょうか。

私の子どもが「成績が上がらないから退塾して欲しい」と言われたなら、「できない子どもを育てる気がないのですね。」と言って、さっさと退塾します。

ただ、こんな見方もできます。

「育てる気がないから無駄に費用を注ぎ込む必要はないですよ」と親切に言ってくれている。

少し見方を変えるだけでも、心は穏やかになりそうです。

 

子どもは何がきっかけで伸びるか分からないから面白い。

公立学校で15年以上、毎日授業をしてきた経験を踏まえると、

子どもはどんな要素に反応して突然伸び出すかは不明

だと言えます。これは、めちゃくちゃ重要なポイントです。

少なくとも、毎日朝8時〜夕方5時まではガッツリと子ども達と関わってきた結果から言えることなので、信頼性は高いはずです。

どういうことかと言うと、

「分かりやすい説明をすれば子どもは伸びる」というのは幻想にすぎない

ということ。

例えば、

  • スポーツを始めてから伸び始めた。
  • 先生と昼休み遊ぶ様になったら伸び始めた。
  • 科学センター学習などの校外活動がきっかけで伸び始めた。
  • 先生の説明では理解できなかったけれど、友達の説明を聞いて理解できた。

こんなケースは山ほどあり、あなた自身にもそんな思い出があるはずです。

要するに「授業とは関係ないところで、子どもは何かを感じ、突然変化をする可能性がある」ということです。

この可能性を、探るのが大人の役目でもあります。

今、「成績が悪いから…」「前の学年の学習内容を理解していないから…」こんな理由で、関わりを断つのは簡単ですが、それは、教育ではありません。

周りの子どもと違っても、遅れていても、その子の可能性を信じて、伸びるキッカケを探すことが大人の役目です。

これまで、何度も学級崩壊をした後のクラスの担任をしてきましたが、可能性を信じて子ども達と付き合っていくと必ず変化していきました。

【元教員が教える】小中学校の学区で住まいを決める?失敗しない為の知識では学校や学級が変化する様子や理由を紹介しています。

金田ママ
金田ママ

うちの子、成績が悪いらって退塾させられたけど、これから具体的にどうしたらいいの?

 

【具体策】塾を辞めても成績をガンガン伸ばすことはできる

まずは、

「有名な塾に通えば、思考力・学力が高まる」という考えは捨てること

です。

確かに、塾ではテストの問題を上手に解くノウハウは教えて貰えます。

だから、表面的には成績が伸びたように見えますが、これは思考力ではなく「情報処理能力」が高まったということです。

だから、退塾をさせられたからと言って絶望する必要はありません。塾に通うための時間と費用を別のことに当てることだってできますから。

具体的にどんなことができるか紹介します。

親子で会話をする時間を増やす。

金田ママ
金田ママ

あなたの将来のことを思って、勉強しなさいと言っているのよ。

よくあるフレーズですが、子どもにとって最も身近な大人との会話が少なければ、将来のイメージを具体的にもつことはできません。

江崎グリコが幼稚園または小学生の子どもがいる500人のママを対象に行ったアンケートの結果は、

PRTimes(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000014967.htmlより引用)

毎日の子どもとの会話が「30分以上1時間未満」が最も多いという結果。

こうなると、小・中学生が知る大人の社会は、かなり限定的になってしまいます。

それでは、「将来のため」といくら言ってもその意味は伝わりません。

はなちゃん
はなちゃん

人気YouTuberなんか、相当稼いでいるみたいだけど勉強していないじゃん。

こうなってしまいます。

こうした事態にならない最も簡単な方法が、親子で会話を楽しむことです。

【家庭で十分可能】現代の子どもの語彙力を豊かにする方法の記事でも、親子・家族の会話の仕方、大切さを紹介しています。

 

月に1度は山や海などに出かける。

現代は、テクノロジーが進歩してきていますが、人類の歴史でみれば極めて最近のことです。

この目覚ましい進歩や学問の原点は、「自然の中にあった」ことは言うまでもありません。

そして、人々は、自然との付き合いが歴史的に非常に長いために、本能的に

  • 自然と触れると心地よい。
  • 心が癒される感覚が得られる。
  • やる気が出てくる。

という性質をもっています。

例えば、

小学生の頃に卵からヒヨコが孵化する様子を見て感激し、動物の飼料に関する研究をする仕事に就いた。

小学生の頃に植物のツルには目がないのに、どうして上手に巻きつくことができるのか?こんな疑問をもち、現在では、ツルの研究を行っている。

ほんの一例ですが、こんな子が誕生するきっかけにもなります。

仮に、こんな大変容が起きなかったとしても、月に一度くらい、存分に自然に触れるということは、絶対に子ども達のマイナスにはなりません。

これまでたくさんの子どもに出会ってきましたが、賢いなぁと感じる子どもは、暮らしそのものを楽しんだり、自然の様子を良くみている傾向が強かったです。

詳しくは、賢い子どもが必ずしている1つの共通点【勉強時間は短くてOK】の記事を参考にしてください。

 

スマホ・コンピュータの利用は制限をし、親が徹底管理する。

スマホやタブレット、コンピュータの利用によって得られるものはたくさんあります。

ところが、こうした社会の産みの父、スティーブ・ジョブズは自分の子どもに、こうした機器を触るのに強い制限をかけていたことは有名です。

なぜか? 一言で言えば、

継続力が下がり、より強い刺激を求める様になるから

です。もっと端的に言えば、バカになるからです。

その脳内のメカニズムの基本的なことは、根気強くなるには意思や訓練が重要?脳内の仕組みを解説の記事で解説しています。

こうした話をすると、

  • 友達関係が崩れてしまって可哀想
  • 学校からの連絡が見られないから困る

と言われることもありますが、スマホやタブレットがないと崩れてしまう友達関係が本当に重要なのか考えるべきです。

古い世代の話になりますが、ファミコンのソフトを買った友達がいると、多くの子ども達が集まったものです。

では、当時、よくソフトを買って貰っていた子どもは、人気者となり将来大成したかというと、そんなことはありません。

塾に送迎する時間、費用が浮いた分、こうした機器を管理する時間に充て、学校からの連絡は全て親が把握すればいいだけです。

私の家で実践していることは、子どもがスマホに依存して困ります【自己管理できる様にした具体策】の記事でも紹介しています。

 

ここでは、直接的な勉強法などを紹介しませんでした。

それは、これまであらゆる子ども達と関わってきて、子どもが大きく変わるきっかけとなったのは、勉強法でもなく、分かりやすい解説の仕方でもないからです。

まずは、こうしたことを半年は徹底して実践することです。

確実に子どもの行動は落ち着き、将来展望などももてる様になります。

 

まとめ 少数派の行動の方が価値が高い

「大学に進学するには、ある程度勉強ができないといけないから」という理由で、大学に合格できるサポートを塾にお願いしているというのが一般的な考えでしょう。

ただ、私が大学教授の方と仕事をしながらよく言われることは、

本当の学問というのは、答えがないものをいろんな角度から見て、何か規則の様なものを発見すること。その発見した規則性の様なものがすぐに社会に役立つこともあれば、10年の時を経て社会に役立つようになることもある。
つまり、「長い目でものを見ること」と「いろんな角度からものを見ること」の大切さがなんとなくでも分かっている学生が賢い学生ということだ。

塾を退塾させれたことを機に、自分で試行錯誤をしながら勉強をしてみるという経験を積めば、いいのです。

まだまだ、大学入試制度には課題はありますが、大学が求めている学生というのは、

  • 様々な経験をした人
  • 自分で試行錯誤できる人

で、明らかに入試制度は、こうした人を選抜する方向に向いてきていることは確かです。

「有名な塾に通って、有名大学に入学した」これが多数派ですが、「退塾までさせられたけれども、自力で大学合格を勝ち取った」という少数派の方が私は遥かに価値が高いと思います。

 

長々と最後までお読みいただきありがとうございます。

大学生が単位を取得ための塾なんてありません。

結局は、自分でなんとかする力を付けることの方が大事じゃないかなぁって思います。

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この記事を書いた人

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

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