【実例】公立小中学校はモンスターペアレントにも丁寧に対応する理由

子育ての話
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しぶやん

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

先日、ある私立中学校に通われている保護者の方から、次の様な質問を受けました。

公立小中学校って、欠席をしたら先生から直接連絡するものなんですか。知人に聞いたところ、今日どんな学習をしたかも書いたメモを届けられたりすることもあると聞きました。他の学校のことはよく知りませんが、本当にそこまでされるのですか。
本当だとしたら、なぜ、そんなに丁寧にされるのですか。

もちろん、これはほんの一例であって、先生により多少の温度差はあるのは当然です。

ただ、異動の関係でいくつかの公立小学校で働いてきましたが、欠席をした子どもに何らかの形で連絡をとるというのは、当然のことだと思っていて、特別手厚いことをしているという感覚も一切ありません。

そして、「なぜ、そんなに丁寧にされるのか?」という部分ですが、私立中学校を受験すべきか?メリット・デメリットを教員の立場から解説の記事でも触れた様に、

公立小中学校には、様々な家庭環境の子どもが登校している

という大前提がある上に、公共の機関という立場があるために、基本的に誰に対しても丁寧に対応する必要があります

そこで、今回は、どの程度細かに対応をしているのか、私がこれまで経験してきたモンスターペアレント的だけどちょっと笑えるような出来事も交えながら解説します。

 

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【事例1】なぜ、小学校でシャープペンシルの使用を認めないんだ!

多くの小学校は、シャープペンシルの使用を認めていません。

それに対してお怒りになった保護者(門苦田さん)は、

門苦田さん
門苦田さん

校長先生いるか?

話がしたいと言ってくれるか?

と職員室にやってきて、結局校長室に入って行き、深夜2時ごろまで話をするということが何度もありました

門苦田さんは、小学校でシャープペンシル使用禁止にしている理由が納得いかないとのことでした。

学校側がシャープペンシルの使用を禁止している理由は、

  • しっかりとした筆圧で文字を書く習慣を身につけるため。
  • シャープペンシルを巡って、様々なトラブルが発生するため。(紛失した・盗られた・高級さの競い合いなど)

であるということを説明しても全く理解が得られませんでした。

門苦田さんの言い分としては、

  • 鉛筆の使用を学校が推奨するなんて環境に良くない。
  • 鉛筆削りが家にないという子どもに対する配慮の意識が足りない。

というものでしたが、鉛筆の使用はむしろ環境に貢献しているという話も理解されず、鉛筆削りがない厳しい家庭であっても、教室の鉛筆削りは自由に使っても良いという話をしても、理解は得られませんでした。

酷い時にはこのモンスターペアレント的な議論が、3日連続続くということもあり、校長先生は、「体力が厳しいわ…」と言われていたものです。

ちなみに、門苦田さんの娘は5年生でしたが、彼女自身シャープペンシルには全く興味がなく、いつもクラスの友達と仲良く外で走り回っていました。

こうなると、

Shibuyan
Shibuyan

そんなアホみたいな議論にどれだけの時間を使うねん。

門苦田さんが話をしている間の光熱費の方がよっぽど環境負荷が大きいやん。

なんて言いたくなるのですが、口が避けても言えません。

私一人で学校を運営しているのであればいいのですが、公立であるために、私一人の発言が私だけの問題としておさまらないからです。

結局、校長先生は、門苦田さんの話を何十回も深夜まで聞き、門苦田さんがこの行為に飽きるまで付き合われました。

校長先生
校長先生

こんな話に時間を費やすのはたまらんけど、ワシが話を聞いといたら、みんなところに噛みつきにいかないやろ。門苦田さんのことは気にせず、子どもに関わることを最優先で、みんな仕事してや。ワシは眠いわ…。

と、いつも言われていました。

 

【事例2】先生!インターネットに繋がりません!

小中学校には、あらゆるところから電話がかかってくるものです。

  • 〇〇公園で昼間から花火をしている若者がいます。
  • 駐車していた自動車に傷が入っていました。
  • 〇〇公園の周辺に駐輪されている子ども達の自転車が乱雑です。
  • 習い事に行ったきり、息子が家に帰ってきません。

うちは、警察じゃないけどなぁ…と思うこともあるくらい、地域の方から電話が何本もかかってくる日もあります。

公園で若者が花火をしているというのは、一見学校とは関係なさそうですが、小・中学生がそういった若者に絡まれるリスクがあると考えると、知ってしまった以上、放置するわけにもいきません。

結局、何人かの先生で、〇〇公園に様子を見に行くことになります。

子どもが習い事に行ったきり、帰って来ないということもあれば、夜遅くでも心当たりの家に電話を掛けたり、校区内を歩き回ったりもします。

もちろん、こうした対応をすることは、大切なことだと思いますが、時々、困ったことがあれば学校に相談すれば良いと勘違いされるケースもあります。

主婦
主婦

先生、忙しいところごめんね。

うちのインターネットが突然繋がらなくなったの。

ちょっと見に来てくれる?

こう言われる保護者の方もいました。

もちろん、いくら「公の機関」と言ってもネット接続に対応することはしませんが、こうした勘違いがおきるくらい丁寧な対応を職員全員が行っている学校もあるということです。

 

【事例3】うちは学校から遠いから宿題を減らして!

高学年にもなり、学習塾に通い出すとどの子もスケジュールは蜜になりがちです。

そんな状況になると、

金田ママ
金田ママ

先生もうちが学校から遠いのを知っているでしょ。

それに学習塾にも行っているから、うちの子は、時間がないのよ。

だから、ちょっと宿題の量を減らしてね。

と言われる方もいらっしゃいましたが、

宿題は学校から出す最低ラインの学習量ですから調整はできません

と言えば、喧嘩になるだけですから、そう思われた背景が分かるまで、何度か話を聞きました

金田ママの意図としては、学習塾の宿題があまりにも膨大な上に、学校の宿題があると、睡眠時間がかなり短くなってしまい、子どもが朝起きれなくなってしまったということが、背景にあったようです。

この意図が分かれば、担任としてできることはありますから、宿題の形式を変更することで話は落ち着きました。

「学校から家まで遠いから…」というのは、あまり重要な理由ではなかったのです。

 

「公立」と言う立場が作ってきたもの

公立小中学校というと、

  • 設備が充実していない。
  • 校舎が古い。
  • 柄の悪い子ども達もいる。

などの、マイナスイメージをもたれる方も多い気がしますが、

  • どれだけ貧しい家庭環境であっても子どもには未来がある。
  • 親がどんなに変わり者であっても子どもには未来がある。

こんな想いで仕事をされている先生が多い印象を受けます。

だからこそ、モンスターペアレント的な話があっても、周りの先生方も含め、誰もが話を丁寧に聞くことができたのだと思います。

もちろん、私立小中学校でも、こうした側面はあると思いますが、本当に厳しい家庭環境の子どもは居ないために、指導者の意識が若干異なる部分もあると思います。

「公立」という看板は時として、邪魔な存在に感じることもありましたが、厳しい環境の子ども達にとっては、最後の砦的な要素もあります。

そうした風潮が、公立小中学校にはあるところは、素晴らしいと思うのです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今日もある私立中学校がコロナのために、休校というお知らせが入ってきました。

その中学校の子ども達は、2022年2月は10日も登校していません。

本当に子ども達の成長・将来を考えて学校を運営されているのかなぁ?なんて疑問に感じてしまいます。

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