あぁ、面倒くさい。
学校の勉強なんかしても意味ないだろう!
いろいろな所でこんな言葉を聞きますが、とても勿体無いなぁと思います。
その理由は、とてもシンプルで、「類は友を呼ぶ」つまり、
- 面倒なことでもコツコツ学ぶ人の周りには、学び続ける人が集まる。
- 面倒で意味がないからと言って、努力しない人の周りには、学ばない人が集まる。
からです。
もし、あなたがより素晴らしい人生を歩みたいのであれば、どちらの人が集まった方がいいかは、明らかで、学び続ける人が集まった方が良いと断言できます。
でもな、努力する人が集まったところで、給料が上がる訳でもないし、お金を恵んでくれる訳でもないやろ。
確かに、マナブくんの言う通りですが、
のです。これがどういうことか、私自身の経験も踏まえて解説します。
類は友を呼ぶの悪い具体例と良い具体例
古くから「類は友を呼ぶ」と言われる通りのことが、子ども達の間でも当たり前のように見られます。
人は、他人との共通点を見つけることで、安心感や喜びを感じるためです。
勉強なんか意味がないという人の周りには、勉強をしない人が集まる
だいたい、電流とか磁界とか意味不明なんだよ。
そんなことを考えている大人って見たことないし。
学校の勉強なんて意味無いよな。
マナブもそう思ってたんだ!
フォートナイトしてた方が面白いよね。
今夜、一緒にフォートナイトしようよ。
こんな風に、似た様な思考の人が集まることは十分想像できるはずです。
そして、マナブくんはお母さんに「マジで勉強しないと高校進学も危ないよ。ちょっとは勉強しなさい。」と言われることになりますが…
あのさぁ、孝も優希も圭一もギャル美も昨日、深夜1時までフォートナイトしてたんやで。みんなそんな感じだから大丈夫だって!
つまり、
学び続ける人の周りには、学び続ける人が集まる
大学進学なんて一切考えていなかった高校生が、高3になってから突然、「教師になりたいから大学に進学したい」と言い出して、私の所に相談に来た子がいます。
高校2年生までは、大学進学を考えていなかったので、高校の学習は単位がとれる程度しかしていませんでしたので、学力はめちゃくちゃ厳しい状態でした。
それでも、大学進学は諦めたくないということで、次の条件を出しました。
彼女は、これを忠実に守り、「〇〇が分からない」と言う子には、懇切丁寧に解説を行いました。
次第にテスト前には、放課後彼女の周りには、多くの人が集まる様になっていきました。
そんな場に集まる友達が、LINEで度々連絡してくるということもありません。
結局、彼女は高校3年生の夏休み前には、完全にスマホを使わなくなり、大学進学に向けてさらに厳しい日々を送ることになりました。
なぁなぁ、あんだけスマホを触っていたのに、YouTubeをみたくなったりLINEで友達とおしゃべりしたりしたいって思わないの?
私の周りって、部活しているけど大学進学を考えている子が多いの。
夜LINEとかしても誰も見てないし、もういいの。
YouTubeだって「無いもの」と思えばいいじゃない。
つまり、
のです。結局、かすみちゃんは大学に合格し、無事に卒業をし、2022年4月から公立小学校の教員として採用されることになりました。
実際のかすみちゃんの様子は、受験勉強の開始はいつから?【遅すぎた高校生の返り咲き事例】で紹介しています。高校3年生になってから大学進学を決めた子の一日のスケジュールも紹介しています。
学び続ける人が集まると生まれる大きなメリットとは?
中高生に限らず、大人の私たちだって学び続ける人の周りには、学び続ける人が集まります。
そして、大きなメリットを受け取ることもできます。
- 見える世界が爆発的に広がる。
- 想像を超えるような人・会社と仕事をすることができる。
- 頼られた時にさらに適切な人、素晴らしい人を紹介することができる。
- 仕事は増え続ける一方になる。
本当にそんなことってあるの?
ちょっと大袈裟じゃないの?
私自身の経験を挙げながら解説します。
もし、目先のメリットだけを考えていたのなら…
学校の勉強には意味がないという中高生へ【何が役立つか分からないから学ぶ】でも触れたように、目先の確実なメリットだけを考えていたら、大きな変化は生まれないでしょう。
誰でも「もっと時給が良くて楽しい仕事はないの?」と思ったことがあるはずです。
私も学生の頃、何度もこう思って、
- アルバイト情報誌で探す。
- 時給が良くて楽しそうなアルバイトをしている友達に紹介をお願いする。
こんなことをしてきたのですが、なかなか理想的な時給が貰えて、楽しいアルバイトは見つかりませんでした。
という非常に単純な発想しかしていませんでした。
情報収集をするということはしましたが、この時、何かを一生懸命に学ぶということはしていませんでしたので、大きな変化は生まれませんでした。
精々、時給が100〜300円高いところで、アルバイトができたという程度です。
誰よりも学んでやる!と決めて実践した後…
のちに、大学生にして「本を編集する」という仕事にアルバイトで関わることになりました。
書店に並ぶ様な有名雑誌の編集に関わることになったのですが、所詮アルバイトです。
仕事は雑用程度のものです。
- 写真掲載の許可をとる。
- 文章に書かれたことが事実か対象者に再度確認する。
- 資料請求を行う。
これでは大して満足感がないので、社員の方々がどの様なところで悩んでいるのかを観察し、問題を解決できるようなことを学べば、もっと役に立てると思ったのです。
同じフロアで仕事をされていた雑誌のデザイナーさん達は、
- コンピュータのシステムトラブル
- 頭の中にあるイメージをコンピュータ上で表現すること
これに苦戦していることが分かったので、この問題を解決できる様に学ぶことにしました。
具体的に実践したことは、
- コンピュータ関連の書籍を買って読み漁る。
- 日曜日に会社を開けてもらって、会社のコンピュータで試す。
- 困っているデザイナーさんを見て、解決できそうなことなら声をかける。
こんなことをしても、もちろん1円にもなりませんが、深夜まで労働しないといけないことも多い社員さん達が、少しでも早く帰宅できたらいいなぁと思って、コツコツ続けました。
1年もこんなことを続けていると、「コンピュータで困ったら私をとりあえず呼んでみたらいい」という風潮になって、他のフロアからも声をかけてもらえるようになりました。
そうなると、雑誌の編集に関わる多くの人と話をすることができます。
結局、大学生でしたが、ライター・カメラマン・デザイナー・印刷会社の人…など多くの人と仕事をさせてもらえるようになりました。
最終的には、別の会社から、
こんなことを言うのもなんだけど、
うちの会社に来てくれないか。
有難いお話ですが、まだ大学生なんです。
卒業したら、教員になることも考えていますがいいんでしょうか。
そんな事は分かってるよ。
授業がある日なんかはもちろん休んだらいいし、勤務は自由。
学業最優先でいいじゃないか。
ただ、うちの会社もまだまだのところがあるから力を貸して欲しいんだ。
こんな有難いオファーをいただいた上に、何度も気の効いたお店でご馳走をしていただきました。
相当貧しい大学生活を送っていたので、矢理手社長のおかげで、大学の学費や家賃など支払えたと、今でも感謝しています。
大学進学も「国公立大学に進学するか、私立大学に進学するかで、出会う人は大きく変わります。詳しくは、国公立大学と私立大学どっちがいい?【隠れたメリットを解説】をお読みください。
勉強をする意味・メリットは明確には見えないけれど必ずある!
ほんの小さな事例を紹介しましたが、教員になってからも勉強は続けました。
算数の教科書改訂に関わる研究にも声をかけていただきました(公務員なので1円も貰えなかったですが)。
ただ、こうした経験を通して思うことは、
という選択をしていたら、周りから声を掛けていただく機会は、激減するということです。
非常に単純ですが、「面倒くさい・意味がない・メリットがない」と言う話をする人に何かをお願いしたいと思うでしょうか?ということです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
最近は、「お天道様が見ている」なんて言葉を聞くことが滅多にありませんが、お天道様はどこかで見ている様な気がしてなりません。
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