国公立大学と私立大学どっちがいい?【隠れたメリットを解説】

子育ての話
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しぶやん

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

子どもの進路を考える時に、今は中学生であってもある程度大学を見据えないと大学進学はなかなか厳しい状況です。

もちろん、どの様な大学に進学するかによって、高校の進路も変わってきますから、ある程度、大学の性質を知っておくこともとても大切です。

そんな話をしていると、次の様な質問を受けることもあります。

費用の違い以外に、国公立大学と私立大学は何が違うの?

一般的には、費用の面を除けば、次の様に言われます。

  • 国公立大学は受験科目数が多く・私立大学は受験科目数が少ない。
  • 国公立大学は教員の数に対して、生徒数が少なめ(先生との距離が近い)。
  • 国公立大学の方が、私立大学よりも就職に強い傾向がある。
  • 学力の高い国公立大学は設備が充実・私立大学は学校によって大きく異なる。

あくまでも、これは一般的な話ですから、「そういう感じね」と軽く受け止めてください。

実は、国公立大学と私立大学の最も大きな違いとは…

どんな人がどんな意識で大学に来ているか?

ということです。

私自身が国公立大学を卒業した経験、また、私立中学・高校、公立高校などの子ども達と接しながら学習を教えてきた経験も踏まえて、これがどういうことか詳しく解説します。

 

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国公立大学・私立大学問わず、大学に進学したい人の考え

国公立大学・私立大学を問わず、大学に進学したいという理由は概ね次の通りです。

  • 大学を卒業した方が就職に有利・給与の面でも有利だから
  • 大学に行かないと取得できない資格があるから
  • 今どき、大学に進学するのは当たり前で、みんなが大学に行くから
  • 親が「大学くらいは出ておきなさい」と言うから
  • 興味があることがあり、それについてもっと深く学びたいから

これらの考えの場合、国公立大学に進学しても、私立大学に進学しても希望を満たすことができます。

金田ママ
金田ママ

じゃあ、やっぱり費用の面が違うだけで、費用が気にならないのならどちらでもいいんじゃないの?

 

私立大学に進学したい人の考え【選択の余地がある人が多い】

では、ここで「私立大学に進学しよう」と考える人の状況を見てみましょう。

  • 受験科目が少ないので得意教科だけで勝負できる。
  • 国公立大学も視野に入れているが、ダメなら私立大学でも良い。
  • 付属中学・付属高校に入学すれば、そのまま大学に進学できる。

中高生と話をしているとこの様な話になることが多いです。

また、保護者の方と話をしていても、

大変な大学受験をしなくても私立の付属中学・高校に入れば大学に行ける方がいい

と言われる方も案外多いものです。

つまり、「費用はかかるものの楽に大学に入れたらそれでいいじゃないか。」という人が結構いるといるのが現状です。

経済的なゆとりがあり、選択肢が幅広くあるというのが特徴です。

ただし、私は、子どもの成長を考えた時に、付属中学・付属高校に入ればなんとか大学に進学できるという考え方は、大きなデメリットだと思っています。

その理由は、【実例】私立中学を受験すべきか?公立高校受験には完全不利!の記事で、私立中学校の授業の様子を踏まえながら解説します。

【実例】私立中学を受験すべきか?公立高校受験には完全不利!
子どもの進路を考える時に、中学受験をするかしないか…悩むところです。多々資料を集めても見えにくい部分もあるために、私が直接関わってきた生徒、実際に授業を参観した様子も踏まえて感じたことを整理してみました。一旦、私立中学校に入ると公立高校の受験が不利になってしまう理由も解説しました。

 

国公立大学に進学したい人の考え【選択の余地がない人も多い】

国公立大学に進学して驚いたことが、なかなか厳しい環境の人が多いということです。

  • 地方で育ったために家を離れないと大学に進学できない。
  • 一人暮らしまたは寮生活になるために親に私立大学入学は絶対に無理だと言われた。
  • 家庭の経済状況が厳しいために、国公立大学しか親に許されなかった。
農家さん
農家さん

息子に大学進学して欲しいなんて思ったことがないね。

さっさと高校を卒業して、就職して、合間に家業を手伝って欲しいくらいだ。

そんな状況なのに私立大学に進学させるなんて無理だ。

こういう状況の中で、塾にも通わずコツコツ勉強をして、「なんとか入学できた!」という人もたくさんいることに驚いたものです。

もちろん、大学生同士の会話で、学費免除申請・奨学金の申請・より安い賃貸物件の話が出るのも当然です。

つまり、

「様々な事情があって国公立大学にしか進学できない。」という人達が、受験を乗り越えて入学されているということです。

その様な厳しい環境の子どもの話は、受験勉強の開始はいつから?【遅すぎた高校生の返り咲き事例】の高校生の家庭状況も参考にしてください。

受験勉強の開始はいつから?【遅すぎた高校生の返り咲き事例】
受験勉強は楽しいものではありません。ですから、できるだけ受験勉強期間を短くしたいと考えたくなるものです。また、本気で受験勉強をしようと思った時には、残された期間が短くてヤバいなんてこともあるでしょう。高校3年生になってから受験を決意した高校生の例を紹介しています。参考にしてください。

 

人は、「出会った人によって人生が左右される」とも言います。

あなたは、どちらの環境の人にたくさん触れて欲しいと思いますか?

 

重要なことは大学の名前や肩書きより、厳しい環境を乗り越える力

最近では、

  • 既に学歴社会は通用しなくなった。
  • 終身雇用の時代は終わった。

と当たり前の様に言われるようになりました。こうしたことを踏まえて、改めて整理しておきたいことは、

どんなことを大学で学べるといいのか?

ということです。もちろん、大学を卒業しないと得られない資格というものもありますが、資格さえ得ることができれば、OKでしょうか。

また、有名大学卒業という肩書きが手に入ればOKなのか?ということを考えるべきです。

こういう質問をすると、多くの高校生は、

かすみちゃん
かすみちゃん

資格や肩書きも必要かもしれないけれど、それよりもっと大事なことを学ぶたところが大学じゃないの?

と答えます。この様に高校生が感じるのは、次の様な理由からです。

大学卒業・資格を取得しても必ずしも就職できるとは限らない

「大企業に就職できると一生安泰」なんて言われた時代はとっくに終わったことを、子ども達は十分に知っています。

トヨタ自動車でさえ、2020年には既に「終身雇用を守っていくのは難しい」と言っていますから、この波は、これから2030年に向けてますます加速していくでしょう。

また、せっかく、司法試験に合格しても「仕事がない」「事務所をたたむ」という話も珍しくありません。

つまり、

資格・肩書き+〇〇〇〇

が必要だということです。

この〇〇〇〇の部分に明確な答えはありませんが、この部分を大学で学びたいと感じている人が多いように思います。

 

生きる上で大切なことは、「学歴・資格の有無ではない」はず

大学で何を学ぶことができればいいのか? それは…

答えが見えない厳しい状況になっても乗り越える力をつけること

です。

この力がどれほど重要かは、社会に出て働いている大人であれば、痛いほどよく分かっているはずです。

教師の世界でも同じで、全員が、大学を卒業し、教員採用試験に合格したとても優秀な方が集まっていますが、

  • 仕事に情熱をもち、大変な学級を受け持ってもなんとかしようとする先生。
  • 仕事は大変だと愚痴を言い続け、子どもや親が悪いと言う先生。

では、全く日々の充実感も幸福度も異なります

もちろん、前者の様な働き方ができる方が幸せで豊かだと言えるでしょう。

その様な素地を育てやすい場というのは、国公立大学です。

大学を選択するということは、

  • 費用の問題
  • 地域的な事情
  • 学びたい学科・取得できる資格 など…

非常に多くのことを考慮して最終決断をする必要がありますが、大学卒業後も人生は山あり、谷ありですから、自分で苦難を乗り越える力をつけて欲しいと思っています。

そういう意味では、国公立大学で「多くの人の厳しい生き方を知る」というのは非常に大きな財産になると思うのです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

私の息子も2022年4月からは高校3年生です。大学に進学したいそうですが、存分に苦しみ、悩んで欲しいと心の底から願っています。

こう言うと、「酷い親だなぁ」なんて言われますが、存分苦労をした人の言葉には重みが出てくるということだけは確かなので、それでいいと思っています。

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