公立小学校の教員採用試験に合格するために【試験対策以前が重要】

公立学校の教師の生活
スポンサーリンク
スポンサーリンク
しぶやん

公立小学校で15年勤務した後、退職。
現在は、アメリカ・香港・ペルー・インドネシアなどの小・中学生に日本の教育を届けている。日本の文化と住まい・暮らし方との関係を追求し、建材メーカーと共に日本の暮らしを研究している。
「なぜ、人は学ぶのか?」「学ばないといけないのか?」元教員の視点も交えつつ子育てに関する情報を発信している。

公立学校の教員を目指したいという大学生や一般社会人の方から、

教員採用試験に合格する方法を教えて欲しい

という質問をいただきます。

ちなみに、私自身も大学を卒業してすぐに教員採用試験に合格し、私が直接関わった大学生も今の所100%が採用試験に合格しています。

特徴のある子の事例は、受験勉強の開始はいつから?【遅すぎた高校生の返り咲き事例】でも紹介しています。

受験勉強の開始はいつから?【遅すぎた高校生の返り咲き事例】
受験勉強は楽しいものではありません。ですから、できるだけ受験勉強期間を短くしたいと考えたくなるものです。また、本気で受験勉強をしようと思った時には、残された期間が短くてヤバいなんてこともあるでしょう。高校3年生になってから受験を決意した高校生の例を紹介しています。参考にしてください。

今現在は、一人の教員志望の大学生と関わっていますが、まだ1年生なのでこの先どうなるか、わからないという状況ですが、この記事の内容は、信頼できる情報だと思います。

教員採用試験に合格するために必要なことは、

教育委員会の立場を想像して物事を考えること

に尽きます。この言葉を深く理解しておくことがめちゃくちゃ重要です。

本気で教員採用試験を受けようと考えている人は、何度もこの記事をお読みください。

 

なお、公立学校の教員の収入面から見た、メリット・デメリットは公立学校の教師のメリット・デメリット【給与明細も公開】で解説しています。参考にしてください。

公立学校の教師のメリット・デメリット【給与明細も公開】
公立学校の教師と言えば「大変」とか「安定している」とか様々な印象があると思います。ここではこれから教師を目指そうという人の為に、実際に私が仕事をしてきて感じたことを経済的な面をメインにしてまとめてみました。どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。お読みください。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

教員だけじゃない!就職活動の場で失敗してしまう人の特徴

教員採用試験を受ける前にどうしても理解しておきたいことは、ちょっと酷い表現になりますが、こういうことです。

  • 雇用する側は、あなた個人の能力・個性なんて一切求めていない。
  • あなたを雇用することは、組織にとってプラスになるか?ならないか?

もちろん、募集要項には「個性あふれる」「経験を活かした」「独自の」なんて言葉が並ぶことがありますが、これらのことは、発展レベルの人の話です。

私たちの様な凡人は、組織を第一に考える思考を身につけていることがとても大切です。

このことを無視して、

  • 面接でどう自己をアピールするか。
  • どの内容からテスト対策をするべきか。

などを懸命に考えても、本筋からズレてしまいます。

一般的な企業にしても、教員採用試験においても、人事課の方は、もともと現場で働いていた方であるということを忘れてはいけません。

教員採用試験に関わる人事課の方も以前は、現場で学級担任・校長・教頭などの管理職も経験さされてきた方ですから、表面的に体裁を整えても簡単に見抜かれます。

この段階では、まず、

個人の能力 < 組織を大切にできる能力

ということだけ頭に入れておいてください。

私が直接関わってきた教員志望の大学生にもこのことは、繰り返し伝えています。

反対に、個人の能力を全面に押し出しアピールされる講師の方が学校現場に配属され、何人かこれまでお会いしましたが、教員採用試験には合格されていません。

なぜ、組織を大切にできる能力が最も重要なのか解説します。

【公務員】無駄な仕事が多い職場の実態と無駄が多い理由では、公立学校の教師をしていて無駄だと感じた仕事と無駄な仕事がある理由を解説しています。行政が何を大切にしているかも見えてきますので、参考にしてください。

【公務員】無駄な仕事が多い職場の実態と無駄が多い理由
仕事の効率化が求められる中、公務員はまだまだ「無駄な仕事が多い」と言われます。では、公立学校の教師にはどんな無駄な仕事があるのでしょうか。また、なぜなかなか無駄な仕事が改善されないのでしょうか。その理由が分かれば、学校の体質もよく見えてきます。

 

教育委員会・小中学校が最も困ること【これを知れば対策はできる】

教育員会や小中学校の仕事は、

より良い教育を子ども達に届け、子ども達を成長させること

ざっくりですが、これがメインです。

ところが、このメインとなる仕事ができなくなることが、学校や教育委員会にとって最も辛いことです。

事例を2つ挙げてみます。

 

教育の目的が果たせなくなる分かりやすい事例

旭川中2女子凍死事件のニュース記事

Yahoo!ニュースより引用

このようなことがあると、エネルギーを子ども達に注げなくなります。

旭川のいじめの問題は非常に有名ですが、様々な点で学校体制・教育委員会の体質も問われています。

こうなってしまうと、メインである「子どもの成長」に関する業務にエネルギーを注げなくなってしまいます。

この様な事態は、絶対に避けたいことです。

金田ママ
金田ママ

でも、こんな大変なことは滅多におきないでしょ。

教育の目的が果たせなくなる身近な事例

では、日々の学校の中でも起こりうる問題について考えてみましょう。

小学生のAさんとBさんは学校で大喧嘩をしました。
そして、Aさんは泣きながら「もう学校になんか行かない」とお母さんに言い、お母さんから報告の電話を受けました。お母さんも怒っている様子はなく、「とりあえず明日は学校を休ませて、ゆっくり話を聞きます」と言われていました。

ここで、どの様に対応するかがとても大切です。

  • 特に大きな問題ではなさそうなので、明日はBさんの様子を注意してみる。
  • 電話を切ったあと、Bさんの家に家庭訪問をしてみる。
  • 喧嘩があったこと、保護者からの電話の内容を管理職に報告する。など

様々な対応が考えらますが、ここで「まずは、管理職に報告する」が正解です。

小さな問題であったとしても、その背後には大きな問題が隠れている可能性だって十分に考えられるからです。

このケースの場合で言えば、

  • 以前からBさんはAさんに嫌なことをされ続けて、ついに爆発した。
  • Cさんに指示されて、Bさんは断りきれずAさんに嫌なことをした。

こんな可能性だって考えられる訳です。

にも関わらず、「管理職が実態を把握してなかった」「学級担任が把握してなかった」となれば、大問題に発展する可能性があるからです。

ほんの一例ですが、組織的に動く・守ることの大切さが伝われば嬉しいです。

 

公立学校が求めている人材とはどの様な人材か?

次に「組織的に動くこと」以外に重要な点は何か?をざっくりと把握しておく必要があります。

公立学校が求める人材とは?

それは、教育に関する様々な課題を知れば自ずと見えてきます。

  • 不登校の問題
  • 学力低下・体力低下
  • 子どものスマホ・ネットの利用の仕方
  • 教師の指導力不足
  • 支援を必要とする子どもの増加 など

問題は山積み状態ですが、これらの問題を解決するのに力となってくれる人材が求められるということです。

もちろん、大学生が教員採用試験を受ける段階で「私は〇〇〇〇の問題をこれまでに解決してきました」なんて語ることはできません。

けれども、こうした問題に強く関心を寄せておくということがとても重要な訳です。

どういうことか具体例を挙げておきます。

地域の学校のクラブ・部活動の指導に通っていた人

子どもや学校が大好きで、「クラブや部活動の指導に協力したい」と声を挙げてくれる学生さんがいます。

こうした活動の経験がある人は、採用試験に有利になりますが、あわせて、子ども達の体力低下に関する問題に目を向けておくと良いということです。

  • どの程度、体力が低下しているのか。
  • 体力が低下している原因は何か?
  • 体力低下を改善するためにクラブや部活動で試してみたことは?

こうしたことを自分の活動と合わせて考えてみることが大切です。

ここまでのことができれば、採用試験では圧倒的に有利となります。

皮肉な表現になりますが、こうした思考をする教員採用試験の受験者は相当少ないですから。

せっかくなのでもう一つ例を挙げておきましょう。

 

授業が上手い人は喉から手が出るほど欲しい人材

公立学校の業務は多岐に渡りますが、最も多くの時間を費やすのが「授業時間」です。

つまり、子ども達にとって良い授業を行える先生は喉から手が出るほど欲しい人材です。

ただ、「良い授業」の定義は難しいところですが、

  • 授業を受けて見ると楽しいと感じられる。
  • もっと考えてみたいと思える授業。
  • 学力調査テストなどで結果が出る授業。

これらが満たされれば、採用試験で相当有利になります。

ただ、残念ながら、これらの能力は採用試験の範囲では、なかなか測れないのも現状です。

では、どうするか?

教育実習でお世話になった学校の研究授業・研究協議に参加する

私はこれまでに、何人も教育実習生を受け持ってきましたが、「本当に教師になりたい」という学生さんに対しては、実習終了後も研究授業のお知らせをしていました。

熱心な学生さんは、スケジュールが合う限り、研究授業に足を運び、協議でも意見を発言していました。

この時点で、学校現場にいる者からすれば、欲しい人材にかなり近い存在になれる訳です。

もちろん、これを実践してきた学生さんは、採用試験に合格し、全員立派な担任の先生として、お仕事をされています。

 

【まとめ】教員採用試験に合格するために

教員採用試験に合格するために、学んでおくべきことはありますが、大切なのは「何のために学ぶのか?」ということです。

また、自己アピール・論説文を書くにはどうすればいいのか?というノウハウもありますが、ノウハウだけで、書かれた文章は、簡単に見抜くことができます。

「採用試験に合格する」ということは「採用されるのにふさわしい人である」ということが大前提であって、まずは、どの様な人材が求められているかを理解しておく必要があるのです。

  • 学校の組織を守る→教育法規を理解しておく
  • 学校が抱える問題点を知る→解決するために挑戦してみる(失敗はOK)

市町村・学校の体制にもよりますが、公立学校は教員になろうと思い、真剣に学ぼうとする人を心から応援している学校がほとんどです。

高いお金を払って専門学校・塾の様なところに行かなくても、熱意さえあれば、思い切り学ぶことができます。

行動するかしないか…まずはここからです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

教師の現場が長くなるほど、授業を見る視点がついつい硬くなってしまうものです。

学生さんが研究授業を見て、感想を言ってくれるととても新鮮で、他の先生方もいきいきとして研究授業が楽しくなったことを思い出します。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
公立学校の教師の生活
シェアしてくれたら喜びます!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
PTR Poor To Rich

コメント